子どもたちは可愛いんだけど...。ピアノ講師歴30年の私が思う、最近増えてきた「押しの強い保護者たち」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:53
プロフィール:世界が平和で幸せな世の中になりますように。

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30年ほど前から自宅と音楽教室でピアノを教える仕事をしています。

生徒は幼稚園児から中学生までが多く、皆とても可愛いのですが、親御さんの押しの強さには驚かされるものがあります。

昔はそれほどでもなかったように思うのですが、最近主張の強い人が増えてきたような気がします。

レッスンを休んだ際、こちら側の都合の場合はもちろん振替えをしますが、本人の都合だと振替え出来ないことは入会時に伝えてあります。

自宅の場合は多少の無理は聞くようにしているのですが、教室ではレッスン室の割り振りもあり、不公平があってはいけないので、振り替えをお断りしているんです。

例えば何週間も先に学校の行事(修学旅行や自然学校など)があってレッスンに来られないことを聞くと、なんとか空いているところに替えてあげようと考えるのですが、当日の場合は困ります。

特に、朝から熱があって学校を休んでいるのに、レッスンの直前にしか連絡をしてこない人もいるのです。

なんなら30分のレッスン時間を10分以上過ぎても来ず、こちらから連絡をすると驚きの言い訳が出ます。

「今日は具合が悪そうなので休ませます。いつなら振替え出来ますか」

空いた口がふさがりません。

教室では、基本的にお休みの連絡は事務の方が取り次いでくれます。

なので、振替えを要求されても規則なので出来ません、とはっきり断ってくれます。

すると、直接親御さんが来て私に直談判してきます。

規則で無理だと言っても、「そこをなんとか」と食い下がり、「先生の自宅まで行かせるので」と引き下がりません。

教室の生徒を教室以外で教えるのは禁じられている、と言うと「じゃあ、もうこの教室を辞めて先生のお宅で教えてもらおうかしら」などと言い出します。

それじゃあ引き抜いたことになるのでもっと困る、と納得してもらうのが大変なのです。

その他に大変なのが、何とも微妙な「相談」です。

「子どもが全然練習をしない」

「練習しなさいと言っても言うことを聞かない」

「子どもがピアノを辞めたいと言うから説得してほしい」

「いつまで経ってもうまくならない」

などなど、正直「知らんがな」と言いたくなるような内容ばかりです。

レッスンでそんな子に「おうちでも練習しようね」と言うと、家ではそばに誰もついてくれないから練習する気にならないと言います。

幼稚園や小学校低学年くらいでは、多少なりとも親御さんの協力が必要であることを説明するのですが、「仕事が忙しくて練習に付き合えない」などと言うばかり。

ため息をつきながら「1日に5分でもいいですから歯磨きだと思って付き合ってあげてください」と言うのが精一杯なのです。

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