<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:43
プロフィール:会社員の夫と高校生と中学生の子供2人の4人家族。夫の実家の食堂を手伝っている主婦。
高校2年生の娘が幼稚園に通っていたときに知り合ったママ友がいます。
彼女も私もお酒が好きなので、子供達が小さい頃はたまに夜2人で飲みに行って気晴らしをしていました。
中学校は別々になってしまいましたが、ときどき連絡を取り合い、半年に1回ペースで飲みに行くくらい仲が良かったんです。
先日、そのママ友から「どうしても相談したいことがある」と言われ急遽会うことになりました。
話を聞くと、少し前に好きな人ができて不倫をしていることを告白されました。
それだけでも驚いたのに、彼女は私に驚くようなお願いをしてきたんです。
「旦那と別れて不倫相手と一緒になりたいけど、離婚したい理由が自分の不倫が原因だと、慰謝料を払うことになるじゃない。でもそんなの払いたくないから、不倫をしていたことがバレないように離婚を進めるつもりなんだけど、口裏合わせに協力してもらえないかな?」
以前から自己中心的な考え方をする人だとは思っていましたが、私は彼女の身勝手さに、しばらく何も言えませんでした。
「お願い! こんなこと○○ママにしか相談できないの」
面倒なことに巻き込まれたくないので断る理由を考えていたのを察したのか、ママ友は懇願してきます。
それでも、不倫の手助けをするのは嫌!
気まずくなるのを覚悟して言いました。
「友達として協力してあげたい気持ちはあるけど、もしもバレたら不倫の協力をした私も、あなたのご主人から慰謝料を請求されることになるし、簡単に引き受けることはできないよ」
「絶対にバレないから大丈夫! 入念に計画して慎重に進めるから。万が一バレたとしても、あなたには絶対に迷惑はかけないから」
何度断ってもママ友は食い下がってきましたが、とりあえずその日は返事をしないで別れました。
こんなこと、主人にも相談できないし1人で悶々としていると、次の日、彼女から「○○ママは、私から不倫や離婚の話は聞かなかったことにして」とLINEがきました。
ほっとしながら返信を返そうとすると、続けて「ただ、彼と会う口実に○○ママを使わせてもらえないかな?」と言ってきたのです。
おそらく、不倫相手と会う時に私と会うことにでもするのでしょう。
正直私は断りたい気持ちの方が強かったのですが、この時もキッパリと断ることができず、「もし、私の名前を使いたい時は事前に相談して」と曖昧な返信をしてしまいました。
その後、彼女からの連絡はありませんし、離婚の話がどうなっているのかも分かりません。
私を頼ってきたママ友のお願いをすんなり承諾してあげられない私は、冷たい人間なのでしょうか? 彼女のことが常に心に引っ掛かっていてモヤモヤしています。
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