アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:そ、そんなに...「電話番号変わってて繋がらへん!」釣りの師匠に義両親が激怒した理由は...⁉
ある日、姑が社交ダンスを習いに行くと言い出した。
ダンススクールに2回ほど通ったところで姑が社交ダンスの雑誌を私に見せ
「このスカートを作って」
と言ってきた。
私は高校が家庭科で洋裁も和裁も資格を持っていた。
資格試験では数人のグループでだが、洋裁ではウエディングドレス、和裁では打掛を縫っていたので社交ダンスのドレス程度なら作れる。
姑を採寸してから雑誌を手芸店に持ち込み、店員さんとどの素材を使っているのか相談し、材料を揃えてダンスのスカートを作った。
出来上がったスカートを見て姑はとても喜んだがもちろん礼などは無い(材料費だけは貰った)。
姑にしてみれば下女にでも作らせたつもりなので感謝などは無い。
でもそれで気分を良くして嫌味を言われないならと思った。
ところが翌週には姑はダンススクールを辞めてしまった。
「休憩の時にな、『他になんかやってるんですか?』って聞くから、シンガポールに旅行に行ったことや、釣りに行ったことを言うたってん!
そんで親切にも次の週にアルバム持って行ったって、シンガポールや北海道や四国の写真を見せたってんやん!
でな、『ご主人どこにお勤めだったんですか?』って聞くから『公務員で私も結婚するまで公務員でした』って教えたったんや!
そしたら、次の週に行ったらみんなツーンや!!
何が気に入らんか知らんけど、私が行ったら蜘蛛の子を散らす様に逃げてしもて!
アレはな!
うちが公務員やったって知って、妬んで仲間外れにしたんやわ!
これやから民間に勤めてる人らはアカンわ!」
理由を聞いて呆れたと言うよりも、姑ならやるだろうなと思った。
新しく入って来て、みんなに「よろしくお願いします」と言うべき者が、ちょっと聞いたくらいで翌週には分厚いアルバムを持って来て海外旅行に行っただのアッチコッチに行っただのと言い出したら「めんどくさい奴が入って来た」と思われるだろう。
そして...事ある毎に『公務員』は羨ましがられて妬まれると文句を言う姑。
それは返せば自分自身が『公務員=羨ましがられる』と認識しているからだ。
人間関係において「対等に付き合う」という事が出来ない姑。
肩書や勤め先や住んでいる所で評価をし、自分が上かどうかで付き合いを判断する。
隣近所の付き合いも必ず
「あそこのご主人は○○に勤めてて生活大変そう」だの
「息子さんは△△大学に行ってて娘さんは□□高校に行ってて恥ずかしないんやろか?」
だの、とにかくその手の情報に詳しい。
姑は自分は友達が多いと豪語していたが、後に、こんな事ばかりを井戸端会議で聞き出そうとするので、嫌がられていたと聞く事になる。
またある時は姑は友人に旅行に誘われたと嬉しそうに言って来た。
「友達がなんや旅行に行くやらで予約してたんやけど、1人行かれへんようになったらしくってそう言う時に私の事が一番に頭に浮かんだんやって! 人気者はつらいわ~」
お義母さん、
本当の人気者なら最初に誘うメンバーに入っていますって。
単に暇で金持ってて誘うとホイホイ出て来そうだから欠員補充にはもってこいだったんでしょ?
私の中の黒々とした物がつぶやいた。
続く
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