<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みかん
性別:女
年齢:43
プロフィール:アイスの箱買いがやめられません......体重計に乗るのが怖いです。
同じ市内に住む義実家には月に1~2回ほど顔を出しに行きます。
いい人たちなのですが、義父は知ったかぶりをしたり浅はかな知識を自慢げに話すことが好きです。
旦那は基本的に話をせず、義母も「はいはい」と適当に流すので、標的が私になってしまいます。
クイズ番組で得た知識、昼間のワイドショーで得た芸能ニュースの話、ちょっとマイナーなスポーツの得点方法の話など様々です。
しかも、知識の披露だけならまだしも、話し方が「知らないだろ? だから教えてやるよ~」という「上から風」なので、気に障るんです。
そんな話を聞かされ続けると、だんだん私も苛々してきてしまい、義父に少し突っ込んだりすると...、義父は分かっていないことが多く、機嫌が悪くなってしまいます。
例えば、最近だと新型コロナウイルスの話題です。
抗体検査とPCR検査と抗原検査の違いなどの知識をニュースで得たのでしょう。
それぞれの特徴を説明されました。
そこで「PCRってどんな風にやってるんですかね?」と聞いてみました。
実は、私は大学時代に研究でPCRを経験しています。
新型コロナウイルスの検査として有名になりましたが、もともとウイルスの検査やDNA型鑑定で用いられていたのがPCRです。
試薬を入れて遺伝子を増幅し、電気泳動まで人の手でやると結構な時間がかかることを知っています。
とはいえ、私がやっていたPCRは所詮、卒論レベルのもの。
コロナの検査ではすごい試薬や方法が用いられて検査されていると思うので、興味もあり聞いてみました。
「それは、遺伝子を増やして......」
そう言いかけた義父を遮りました。
「やったことがあるので原理は分かるんです。具体的にどんな機械を使って、どんな風に結果がでるのかなぁと思って」
言葉の途中から義父の顔は不機嫌になっていきました。
「そんなの分かんねぇよ。別にそんなの知ったって意味ないだろ?」
そう言い捨てた義父。
会話を広げる意味もあって聞いてみたのに、と私の心の中はモヤモヤ。
こんな感じの会話がよくあるんです。
「発酵食品がいいから毎日ヨーグルトを食べている」
そういう義父に質問をぶつけてみました。
「乳酸菌の種類っていろいろあるようですが、それぞれどのように違うんでしょう? どうやって開発されたんでしょう? 遺伝子組み換え? 菌だから交配ってこともないですしねぇ......」
そう聞くと、義父は分からないので不機嫌に。
「なんでだろうね?」
「ですよねー、不思議です!」
なんて会話にはならず、うやむやに終わって、また新しい知識を披露しだすという流れです。
義母のように受け流すことができたら楽なのでしょうが、義父の話を聞いているとどうしてもイライラしてしまい、深く突っ込むことがやめられません。
そのうち嫌になってやめてくれるかと思いきや、「浅い知識の披露」をやめる、あるいは会話を膨らませようとする気配もありません。
義父に会うのが更に面倒になりつつあります。
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