アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「この商品、注文しといたから」母の日に「自分へのプレゼント」を勝手に注文する姑/かづ
家族の祝い事があるたびに舅姑の飲み友達であるKさんがなぜか同席し、我が家の家計でおごることが習慣化されつつあった。
Kさんは釣り好きで、舅姑に釣りを教える代わりにふたりからいろんな物を貰っていた。
姑の話によると、一緒に飲んでる時に釣りの話しになり、全く素人だった舅姑がKさんに釣りを教えてくれと頼んだらしい。
道具から何から何までKさんの行きつけの釣具店で見立てて貰って揃えたそうだ。
その時に、数回に1回は【授業料】としてKさんの竿やリールや仕掛けなども買ってやり、驚く事に泊りがけで釣りに行く際の宿泊費から食費に交通費まで舅姑が支払っていたらしい。
失礼な話しだが、Kさん自身はそんなに裕福な生活をしている訳でなく普通のお爺ちゃんだったので、派手に遊ぶ舅姑と友達だというのが不思議だった。
Kさんは釣りに連れていけるような金は無いと最初は断ったそうなのだが、姑が『出してあげるから連れて行ってくれ』言ったらしく、そこから海釣りやら渡し船など遠方にまで泊りがけで行く様になったらしい。
姑がそれで釣りにハマり、しょっちゅう釣りに行きたいが、なにぶん素人なので年寄り二人では行けない。
なにせKさんが舅姑二人分の竿を用意して仕掛けを作り、餌を付けてから渡して貰い、釣れたらKさんに魚を外して貰って再び餌を付けて貰うという「大名釣り」だった。
KさんはKさんで、釣りには行きたいが先立つ物が無い所に全部出してあげるという夫婦が現れたので、これ幸いといろんな釣り場に連れて行っていたという事だった。
そんなKさんの話を聞かなくなって数週間が経った頃、姑がこんな事を言った。
「Kさんに電話しても番号変わってて繋がらへん!あの人にどんだけ貸してると思ってんねん!」
Kさんは『全部出してあげる』を本当に真に受けた様で毎度文無しで来ていたらしく、自動販売機で買う缶珈琲ですら姑が出していたらしい。
「だんだん厚かましくなってな!出して貰うのが当然みたいな態度で!だから途中から宿泊費は頂戴ねって言うてん!そしたら『立て替えといて』って言うから!それが積もり積もってになって来たからそろそろ少しづつでも返してねって言うたら連絡取れんようになったんよ!」
恐らくKさんも最初は悪いなぁと思いながらも舅姑が『授業料やから』と言うし、釣りにハマった舅姑からいろんな所に駆り出され、かと言ってそれに付き合って金を出していては生活が成り立たず『出してくれるって言ってるんだから良いか』になっていったんだろうと思う。
それを今さら少しづつでも返してくれと言われるとは思っていなかったんじゃないかと。
姑にいくらくらいKさんに貸してる(立て替えてる)のかと聞くと「100万ちょっと...」と言う。
私はKさんに100万円も奢ってやっていた事には驚いたが、それよりも驚いたのはそのKさんと一緒に行っていた舅姑も、それぞれ1人約100万円ほど使って釣りに行っていたということだった。
3人分で300万越え...。
Kさんとの付き合いはたった1年足らずの事だったので、舅姑のお金の使い方に驚いたが、夫が常日頃から
「オヤジもオフクロも公務員やったから退職金も年金もたっぷりある」
と言っていたのでその時は納得した。
しかし、この舅姑の金の使い方がこの先の本格的な老後に大きな影響を与えるのをその時はまた私は知らなかった。
続く
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