運命の出会いって...。「私が幼い頃に憧れた喫茶店」をめぐる、私と夫の人生の物語。

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さくらみちこ
性別:女
年齢:53
プロフィール:幼い頃の憧れの場所は、夫と私を引き合わせた場所でした。

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幼い頃の憧れを叶えてくれたのは夫でした。

この時のエピソードを紹介します。

夫との最初の出会いは仕事でした。

その当時私が勤務していた会社に新システムを導入する事になり、依頼を受けた会社のSE(私たちの業界ではベンダーさんなどと呼びます)として出入りしていたのが夫で、社内担当者が私でした。

そのプロジェクトは1年ほど続いた後に無事終了、解散後私たちは会うこともなく数年が経過していました。

するとなぜか私にその時の担当者(=夫)から電話がかかってきたのです。

「なんであの人から?」

そんな気持ちを持ちつつも電話に出ると、用件は「パソコンができる人を探している。緊急で。誰かいないかな?」というものでした。

実はこの時、私はシステム業界への転職を願っていたので、この話に飛びつき、自分を猛プッシュ。

とか言いつつ、その当時の私はパソコンなんでできなかったのですが...。

というのもその当時、コンピューターは汎用機と呼ばれる大型の専用のマシンが当たり前の時代でしたので、そもそも私はパソコンなんて触ったことすらありませんでした。

それでも、やる気だけはあったので、半ば強引に面接の約束を取り付けました。

そして当日、面接場所に行ってビックリ!

そこはなんと、私が幼い頃に憧れた喫茶店だったのです。

そのお店を知ったのは私がまだ小さな子どもの頃です。

その喫茶店は運河のそばにあり、大きなガラス張りの贅沢な佇まいながらも、温かな雰囲気を醸し出していました。

幼い私は、何度も何度もお店の前を通り過ぎては、ステキなお店の中で優雅な時間を過ごす人たちを憧れの気持ちで眺めていたのです。

しかし、結局私がその喫茶店に入ることは一度もありませんでした。

その後長い時間が経過し、その事すら忘れていた私は、意図せずに幼い頃の憧れのお店に入ることになったのです。

ドキドキしながらも、「ここは面接の場」と自分に言い聞かせ、ノスタルジックな思いを振り払いながら、電話の時に負けないくらいに自分を猛プッシュし、何とか入社にこぎ着けました。

それ以来、その人とはビジネスを通して長い時間を共にすることに。

紆余曲折ありつつ、その人と私がゴールインすることになったのは、憧れのお店で再会した後、何年も過ぎた頃でした。

そして結婚後、このお店に連れて行ってもらい、初めて夫にこの事を伝えてみました。

すると、夫となったその人は目を丸くしながらも、満面の笑顔で昔からそのお店が凄く好きなこと、殆ど毎日コーヒーを飲みに立ち寄っていることを教えてくれました。

それ以来、夫と2人で、時には子供を連れてその喫茶店に向かうのが人生の楽しみの一つに。

子供の時に憧れた人たちのように、優雅なひと時を過ごしていました。

残念なことに、つい最近そのお店は歴史に幕を下ろしてしまったのですが、今は夫と2人で、時には娘や孫達を連れて、その喫茶店近くの運河を散歩しています。

本当に運命の人がいるとするなら、あんな風に出会うのかも......そして、私にとっての運命の人は夫だったんだな......なんて思いながら。

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