<この体験記を書いた人>
ペンネーム:masako
性別:女
年齢:53
プロフィール:共働きの主婦です。55歳の夫と二人暮らしです。夫の医者嫌いに困っています。
53歳の共働きの主婦です。
55歳の夫と2人で暮らしているのですが、その夫の「医者嫌い」に困っています。
夫は子供の頃、弟の付き添いで行った眼科でモノモライをうつされ(と本人は思い込んでいる)、瞼が酷く腫れ上がり、友達に笑われたという経験がトラウマになっているそうです。
それ以来、大の医者嫌い、病院嫌いになってしまいました。
「病院に行くと、病気をうつされる」と、私が受診するのも嫌がるほどです。
夫は幸いにも健康に恵まれ、ここ20年間、医者にかかっていません。
そんな夫ですが、今年(2020年)の4月下旬、首の左側に尋常でない数の水疱を発疹させて、帰宅したのです。
水疱には赤い斑点が浮かび、素人目にも「ただの湿疹ではない」と映りました。
まだ病院が開いている時間でしたので、私はすぐに医者に診て貰うように言いました。
ですが、医者嫌いの夫は「すぐ消えるから、大丈夫」、「湿疹ぐらいで受診するヤツはいない」などと、あれこれ理由をつけて聞き入れません。
それでも、しつこく「受診して」と言い続けたところ、「病院へ行くとかえって湿疹が増える。オマエは俺が悪化してもいいのか」と、訳のわからない理屈を並べ、頑として受診しようとしませんでした。
私も頭にきたので、「じゃあ、勝手にしなさい」と放置しておいたのですが、2~3日経っても水疱は治るどころか、ただれ始め、悪化の一途を辿っているように思えました。
それでも夫は病院にも行かず、普通に出社していたのですが、発疹から4~5日経つと、爛れていた水疱の半分くらいがカサブタ状になり、火傷の跡のような状態になりました。
すると、さすがに会社の上司が心配したようです。夫は「すぐに病院に行くように」と命じられ、1時間ほど早退してきたのです。
私は、ぐずぐずしている夫を引きずり、病院の扉を開けました。
発症から一週間近くが経っていました。
診察の結果、夫は「帯状疱疹」と診断されました。
帯状疱疹といえば、体の片側の帯状の発疹と強い痛みで知られますが、夫は「痛みがない」という珍しい症例だったそうです。
とはいえ、病気であることには変わりありません。
「入院が必要なくらい悪化する場合もあるし、人によっては耳や視神経にも影響が出でくることもある」
医師からそう告げられ、私は大いにビビりました。
「発疹を見つけた時点で治療していたら、リスクも減ったし、もっと早く治ったのに」
医師からため息交じりに言われたときは、申し訳なさでいっぱいになりました。
ありがたいことに、その後夫は薬がよく効き、順調に快復しました。
発疹の跡はまだ残っていますが、痛みもほとんどなく、後遺症も現時点では出ていません。
ですが、夫は罰当たりにも「医者に行かなくても治ったんじゃない?」などと、ほざいています。
ほぼ無痛だったせいで、病気の恐ろしさを実感できていないようです。
これではまた何かの症状が出ても受診しそうにありません。
懲りない夫に、本当に困っています。
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