<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫、子供2人の4人家族。非正規雇用で失業中。
6年前ほど前、38歳の頃に、私は大手建設業の受付をしていました。
私たちの受付業務は受付と給茶に分かれていて、その日は給茶(会議室にお茶を出す)のシフトでした。
そしてその日はリーダーがお休みの日で、私がリーダー代理を任されていました。
給茶メンバーは5人。
メンバーの中には50代ですがスタイル抜群でお顔もキレイな美魔女のMさんがいました。
その日は来客の数が多く、会議室が多いので座る間もないくらい忙しい日でした。
そんな時にMさんは生理の血が制服のスカートについてしまったのです。
詳しくは分からないのですが、閉経が近づき、生理が終わる頃に大量に出血することもあると聞いたことがありました。
ですがデリケートなところなので、それは聞かずに、Mさんに体調を確認しました。
「大丈夫よ。まだやれるわ」
そう言い切るMさん
その間にもお茶の注文が次々ときているので、「パントリー内でできる範囲でいいので仕事をしてもらえますか?」と指示を残し、ダッシュで備品倉庫に予備の制服を取りに走りました。
予備の制服をもってパントリーに戻るとMさんは何もせずに、ベラベラべらべら「恥ずかしい〜」とおしゃべりしていました。
Mさんが働かない分、他の人達が倍に動いてくれているのに。
予備の制服をMさんに渡すとMさんは着替えに行きました。
「何もせずに生理が終わる頃だからって説明してたわよ」
「でもやっぱりデリケートな問題だから仕方ないよね」
「いつかは私達もやってくるからね」
一緒に働いてるメンバーはみんな思いやりのあるいい人達。
でも着替えに行ったMさんがなかなか戻ってこない。
デリケートな問題ですが仕事中ですからね。
30分くらいしてやっとMさんは戻ってきました。
「体調大丈夫ですか? 無理なら遠慮なく言ってくださいね」
「大丈夫よ!」
「では申し訳ないですが、できる範囲でお願いします」。
その日は本当に忙しかったんですが、戻ってきてまた仕事を再開してもらってから40分くらいがたったころ、また生理の血がもれてしまいました。
私はすぐにリーダーに連絡を取り相談しました。
「帰ってもらってもいい」
そう言われたので、Mさんに伝えました。
「大丈夫よ。心配しないで。ありがとうね」
そう言って帰らないMさん。
正直この忙しい日にこんな状況では...帰ってもらったほうがよかったのですが、また制服を取りに走りました。
Mさんは普段Mサイズを着ているのですが在庫がなかったので、やせ型だからSサイズを渡しました。
そしたら案の定、着替えが遅い。
忙しいんだから勘弁してほしいんですが、やはりデリケートな問題だからぐっと我慢をしました。
着替えから戻ってきたMさんは今度は「スカートが短い!」と騒ぎ出しました。「膝が出ちゃう! 恥ずかしい!」
え? 黒いタイツ履いてるじゃない......。
私を含め呆れかえるメンバー達。
そして、誰も見てないよ! 言いたいのを我慢しました。
「今日は会議室に出なくていいので、この中でできる範囲でお願いします」
そう伝えましたが、雰囲気最悪。
みんな同情してたのに、自分のことばっかりの美魔女さんに呆れました。
後日みんなでリーダーに愚痴を言ったのはいうまでもありません。
きっとバブルの時代にモテはやされて生きてきたんだろうね。
恥ずかしいと連呼してたけど「ごめんなさい」は最後まで言わなかった美魔女のMさんでした。
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