「神経質な嫁」と思われているだろうな...コロナ禍に来訪してくれた義両親に孫を会わせなかった私

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ayuko
性別:女
年齢:42
プロフィール:二人の子供を育てる主婦。2020年春はステイホームで心身ともに大変だったので、リフレッシュしたいと思っています。

「神経質な嫁」と思われているだろうな...コロナ禍に来訪してくれた義両親に孫を会わせなかった私 pixta_49178471_S.jpg

2020年4月、新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が発令されました。

10歳の娘と5歳の息子、42歳の私と主人は必要最低限の外出以外は自宅にこもる日々。

いつもは、家族全員自宅に揃うと窮屈だし、片付かないので、休日はどこかしらに出かけていたので「お家時間を楽しもう」といわれても何をしていいのかわからず大変でした。

特に4月は、感染拡大が止まらず、本当に怖かったです。

ご近所のご主人が在宅ワークに切り替わる中、うちの主人は在宅ワークができない職種で、毎日都内まで出勤していました。

周りの家庭より、感染リスクが高いのではないかと毎日神経をすり減らす日々。

同じ県内に義実家もありますが、春休み、ゴールデンウィークはもちろん帰省していません。

車で30分ほどの距離ですが、元気でも「高齢」にあたる義両親。

万が一気づかず感染させてしまったらと思うと、今は会わないという選択しかありませんでした。

しかし、義両親からゴールデンウィーク中に「お米と野菜を持って行ってあげる」と電話がきたのです。

こんな時期なので、丁重にお断りしましたが野菜がだめになってしまうからと引いてくれません。

以前から、義実家へ遊びに行くと、お米や野菜をたくさん持たせてくれてとても助かっていました。

しかし、今は事情が違います。

義実家は農家ではないので、お米や野菜もどこかに買いに行っていることになります。

「買い物は最低限、最低人数で」と言われていますし、食べ盛りの子どもがいる我が家でも宅配食材や、ときにはテイクアウトも利用して食事はやりくりできており、困っていません。

だからお断りしたところで、義両親だけで消費できる量の食材ではないとのこと。

結局、仕方なく受け取ることになりました......。

「家にあがろうとは思わなかったけど、孫は降りてこないのか」

着いたと連絡があり、マンションの下まで受け取りに行くと、そんな驚きの発言が飛び出しました。

大量の食材を持ってきてくれた理由の一つに「孫に会いたい」という理由があったのでしょう。

しかし、今は不要不急の外出は避け、人との接触は8割減らしましょうと言われている時期です。

義両親のことも、家族のことも守りたい。

その一心で心を鬼にしてお引き取り願いました。

義両親の近所に住む義妹家族とは、自粛期間中も自宅の行き来はあるとのことでした。

なので私は、孫にひと目も会わせてくれない神経質な嫁と映ったようです。

それでもいいです。

コロナ禍に対する価値観は人それぞれですから。

「せっかく義両親が来てくれたからと孫と会わせたばかりに感染させてしまった」

「会わせてあげたかったけどリスクを考え今は我慢」

後悔しないのは後者であることは間違いありません。

緊急事態宣言が解除され、まだまだ安心できませんが、義理両親に会いに行きました。

お米、野菜のお礼も伝えましたが、案の定「せっかく届けに行ったのに、子ども達に会わせてくれないなんて思いもしなかった」とチクリ。

ですが、今後再び外出自粛になるかもしれません。

今回は、皆健康でいられましたが、次回も大丈夫だなんて保証はありません。

お義父さん、お義母さんを思っての行動だったことをどうしたら理解してもらえるのか頭を抱えています。

関連の体験記:なぜ、外に出た...? 雨の日にずぶ濡れで帰宅し、亡くなった認知症の母。思い当たる理由に涙が...
関連の体験記:義母が記念日のたびにくれるプレゼント。ありがたいけど、いつも絶妙に「不要」なもので...
関連の体験記:実はね、食べられないの」お正月恒例の食事会。私の耳元でささやいた、持病が進んだ母

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP