<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kame
性別:女
年齢:51
プロィール:WEBライターです。毎日仕事と家事、2人のお孫ちゃんとの生活を謳歌?しています。
孫が生まれる前、私と夫は週末ごと一緒に出掛けていました。けっこうラブラブだったのです、その頃の私たち。
ドライブ、カフェめぐり、お買い物などなど。二人で過ごす時間は本当に充実して楽しさ爆発!だったのですが、孫が生まれてそんな生活が一変しました。
孫のお世話の楽しさ、その愛らしさに夢中になった私は、自分の時間のほとんどを孫育てに費やすように変わっていったのです。
娘の年齢が若かったことと、娘が離婚して帰ってきたこともいくらか影響したのだと思います。
そんなこんなで、毎週がデート気分だった私たち夫婦の時間は激減。とって変わるように外出するのも遊びの時間もほとんど孫同伴になりました。
それが当たり前の日常となったある日、出かける準備をしていると、「オレ今日は留守番する」なんて言い出す夫。
その理由を聞いても、「まあね」としか答えません。何度誘ってもそんなやり取りが繰り返されていましたので、「疲れるからかな?」とか、「お孫ちゃんにやきもち焼いてたりして〜」と、とっても軽く考えていました。
ですがそれ以来、夫が一緒に出掛ける回数は半減。そんな生活が始まり約8年がたちました。
そしてその頃、ようやくちょっとした会話で夫の本心を聞くことになったのです。それは私がいつもの通り娘と孫を連れてお出かけして帰宅したときのこと。
親戚の家で羽を伸ばして、いつもより帰宅が遅くなったため、夫はすでにお酒が入った状態でした。
夫:お孫ちゃんと一緒のあなたは本当に楽しそうだね
私:うん。楽しい!
夫:俺がいなくても平気だったりする?
私:ン?
夫:......
私:今日のこと? それとも人生のこと?
夫:どっちも
このあと、夫がいなくても楽しそうに過ごしている私を見て、長年不安を感じていたこと、私の幸せそうな顔を見て夫婦の時間を作りたいとは言い出せなかったことなど、あれこれ思いのたけをぶつけてくれました。
もっと早く言ってくれればよかったのに、そう考えながらも、夫の不器用なやさしさと、長年のさみしさを思うと心がチクッと痛くなりました。
確かにこの約8年間の変化は私たち夫婦にとって激動でした。孫が生まれ、同居が始まり、孫に生活のすべてを合わせるようになりました。
そんな中で、夫婦の時間が激減し、私は孫育てに没頭。ですが、男性である夫はやはり私ほど孫と過ごす時間が長いわけではありません。さみしさを覚えても仕方がないことだとやっと気づくことができたのです。
この日をきっかけに、私が心に決めたのは、
・夫と2人の時間を大切にする。
・月に数回は夫婦の時間を取り戻す。
・共通の趣味を復活させる。
・家族で出かけるときにはできるだけ夫をしつこく誘う。それで本当に行きたくないのか、すねてるだけなのかを見極める。
夫の気持ちに気づくのに、約8年近くもかかってしまいましたが、人生100年時代。きっとはまだまだ先が長いはず。
お互いに少しでも楽しい時間を過ごせるように、しっかりと向き合って生きていきたいと思います。
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