<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うらら
性別:女
年齢:53
プロフィール:義両親と同居の53歳の主婦。
53歳の主婦です。
同居している82歳の義父についてです。
健康が自慢の義父でしたが、去年の夏に脳梗塞を患いました。
歩き方とお茶の飲み方がおかしいと気付き、直ぐに掛かりつけの先生に診てもらえた事が幸いして、軽くて済みました。
少し入院生活を送ったあと自宅に戻れましたが、歩行のリハビリの必要があるとの事でした。
そこで自宅から車で30分ほどの施設を探して、秋から通っています。
施設では迎えの車を出してくれますが、最近、私が連れて行った方がいいだろうかと考えることがしばしばです。
通い始めた頃はそんな風に考えたことはありませんでした。
だけど、今年に入ってから義父の様子を見ているとハラハラします。
スタッフの人達に対する言動が冷たいというか、思いやりに欠けているからです。
あれ? と感じた最初のきっかけは、義父が迎えの車に乗り込むところを見守っているときでした。
「今日は風が強くて大変ですね」
そうスタッフの方に声を掛けられた義父の返事は、驚くものでした。
「俺は外に出ないし、どうだって関係ない」
義父は、家の中でも正直に言って「感じ悪い」と思うことが多々あります。
話し掛けても「何だよ?」と怖い顔をするのは日常茶飯事で、返事もまともに返ってきません。
でも、家から出ると愛想が良い人なので、スタッフの人への態度を見て、どうしたのだろうと不安になりました。
施設に通うこと自体は嫌ではない様子です。
義父は嫌だったら文句を言って、頑として行かないでしょう。
とはいえ気になったので「家族と同じに接しちゃ駄目ですよ」と言ってみましたが、案の定、返事は返ってきませんでした。
そして言動が改まることもありません。
一番最近では、やはり車に乗り込む時でした。
「今日も一緒にリハビリ頑張りましょうね」
「俺が頑張るだけで、あんたは何もしないだろう」
「少しでも前に進むように、僕達も同じ気持ちで頑張っていますよ」
「そんな事ないだろ」
にこやかに話しかけてくれるスタッフさんに、義父は終始仏頂面です。
喧嘩を売っているとしか見えずに、フォローしなくちゃと思い駆け付けようとすると、スタッフさんが義父の足を踏んでしまいました。
慌てて謝る相手に「ふんっ」と鼻を鳴らしていました。
私の方が心が折れてしまい、その場で見送ってしまいましたが、憂鬱な気持ちになりました。
今まで何でも義父が中心でやってきたから、あんな態度をとるのでしょうか。
この調子ではいつかスタッフの人達に嫌われて、かえって義父自身が寂しいことになるのではないかと心配です。
義父にもう少し相手を思いやって接してくれないものかと困っています。
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