「30分は動けるからやるべきことやって!」ギックリ腰の私を助けてくれた「ギックリ腰の先輩」のひと言

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:かずらちゃん
性別:女
年齢:40
プロフィール:山奥に嫁に行き、生活や考え方の違いについていけない40歳。同居が辛いのでパートで働いています。

「30分は動けるからやるべきことやって!」ギックリ腰の私を助けてくれた「ギックリ腰の先輩」のひと言 34.jpg

少し寒い日の朝のことです。

あまり寝起きが良くない私は、眠い目をこすりながらもなんとか旦那を送り出し、ぼーっとしながら洗面所に立ち、普段通り前かがみになって顔を洗っていました。

するとなんの前触れもなく、背中から腰にかけて電気が走ったのです。

え? 何これ? 何が起こったの? まさかギックリ腰じゃないよね?

体力自慢な私がギックリ腰なんてありえないわ!

とりあえず顔についた洗顔フォームを流すのが先か、体勢を変えてみるのが先かと考えながらも顔を洗い流し、ドキドキしながら腰を伸ばしてみると......。

こ、腰が...痛ーい...けど一応動ける...けどなんかやばそう...どうしよう。

今まで経験したことのない痛み......こりゃたぶんギックリ腰だ、と確信しました。

旦那は出勤してしまったし、子供を学校に送っていかないといけないし、家から病院までは車で20分はかかるし、さぁ困った!

そのとき思い浮かんだのは、学生の頃から何度もギックリ腰をやっている友人の顔。

朝の忙しい時間帯に申し訳ないと思いつつ電話しました。

「いつやったの? 30分は動けるからその間にやれること全部やって!」

頼もしいアドバイスをしてくれました。

さすが経験者!

きっと病院に電話してもこんな的確なアドバイスもらえないよ。

ありがとうと電話を切り、慌てて子供を学校まで送りその足で病院に駆け込みました。

そのころにはかなり痛みが強くなり、歩くのもやっと。

そこで痛み止めの点滴を打ってもらい、いったん自力で帰宅しました。

自宅で横になっていると、時間がたつにつれて動けなくなり、寝返りも打てません。

あきらめて寝たきり生活を送ること2日。

すごく腕のいい先生だからとすすめられ接骨院を受診しました。

「ん~これはここの骨がずれてるのと、ここがねじれてるのと......」

ひとりごとなのかこちらに話しかけているのか、分からないくらいの小さな声でブツブツ何か言いながら診察、施術をしてくださいました。

そのおかげでだいぶ楽になり、ゆっくりなら歩けるくらいになりました。

ずっと家で安静にするのが一番だと思っていたのですが、「運動不足が原因。毎日20分以上歩いてね」と言われびっくりしました。

私がゴリゴリの体育会系なんて学生の頃の話で、そういえば最近運動してないわ。

でも痛いのに歩いていいのかな? とはじめは心配でしたが、よく動くようにすると日に日に痛みが治まっていきました。

その人の症状によって変わるのかのしれませんが、ギックリ腰になってしまったらとにかく30分が勝負で、痛くても動くことが早く治る近道なのだと身をもって経験したのでした。

あ、もちろん「30分は動ける」というのは、誰にでも当てはまるわけではないと思うので、真っ先に病院に行くことをおすすめします。

的確なアドバイスをくれたギックリ歴30年の友人よ。

なってからの対処は完璧なのにどうして予防はできないんだ......。

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