比べるもんじゃないでしょ...母の病状を気遣うと「自分はもっと大変な病気だった」と言いだす父

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ぽんぽこ
性別:女
年齢:53
プロフィール:幼子のような父のヤキモチに手を焼いています。

比べるもんじゃないでしょ...母の病状を気遣うと「自分はもっと大変な病気だった」と言いだす父 44.jpg

現在、私の父は70代後半です。

今から約20年前、父は大きな病気にかかりました。

それは命に関わる病気だったため、即入院、即手術という流れになりました。

幸いなことに手術は成功。

日常生活で不便な部分もありますが、外出、外食、旅行だってOKですので、ほぼ普通に生活できていると言えます。

一方、70代半ばの母はちょっと事情が違います。

父とおなじく命にかかわる病気を患い、同じく手術の成功で生還しました。

しかし、その後罹患した別の病気が原因で、生活に大きな影響が出ている状態です。

食べてはいけないものが多く、外食などは極力避けなければいけません。

どうしてもという時にはメニュー表とにらめっこ。

「何が入っているのか?」を厳しくチェックしてからいただくことにしています。

また、最近は体中いろんなところが痛むようになってきたのだそう。

そのため、外出は「タイミング次第」となります。

旅行なんてきっと無理でしょう。

しかも、有効な治療方法がないのでどうすることもできないのです。

「体調は大丈夫? 困っていることがあったら言ってね」

ついつい母にそんなふうに声をかけることが増えるのですが...どうやらこれが父は気に入らないみたいなんです。

というのも、私たち周囲が母の体を気遣う度に、父は自分のことを話し出すのです。

自分はどれだけ大変な病気だった、とか、大きな手術を乗り切った、とか、入院生活がどれだけ大変だったのか、とか...。

もう20年以上前の話を延々と。

今は普通に生活できているのにも関わらず、です。

その挙句、母の病気は大したことないとか、母が大げさに言ってるだけだとか、今度は母の悪口を延々と言い続けるのです。

これを聞くたびにゲンナリな私。

「また始まった!」の言葉が頭に浮かびます。

実は、この父の態度は母へのヤキモチで、周囲が母の体を気遣うのが気に入らないのです。

まるで幼子のようですよね。

幼い弟がお姉ちゃんよりも僕を見て、こっちを見てと言っているみたいな感じなのです。

これは誰に対しても同じこと。

娘であろうが、孫であろうが、小学生のひ孫にすら同じ振る舞いをするのです。

「そうだそうだ。じいちゃんが一番大変だった。よく頑張ったね」

家族は父の行動に困惑しつつも、そういえば収まりがつくのです。

そして、母の体には触れず、影でこっそり母の体をいたわるのが平和を保つ秘訣になっています。

父のヤキモチが原因で、堂々と母の体をいたわることすらできない現状に、困り果てている私たち家族なのです。

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