＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：とうふ
性別：女
年齢：45
プロフィール：夫と子供2人の4人家族。派遣で働いています。楽しく生きるがモットーです。
これは2017年、某大手企業で受付の仕事をしていた時の話です。
前職が派遣で満期終了したので、転職をした私（当時42歳）。
そこの受付さんは30代～40代半ばの子育てママさんの受付が多く、比較的年齢層が高かったため、安心したことを覚えています。
受付の数は20人の大所帯でした。
皆さんとてもきれいで気さくで、入社当初からたくさん話しかけてくれました。
特に45歳のQ先輩がとても優しくて、仕事のことも丁寧に教えてくれて、すごく頼りになる先輩だなと思っていました。
Q先輩は飲食業出身で入って3カ月の新人らしく、私が初めての後輩だったのでとても嬉しそうに話してくれました。
某航空会社で働いていたとか、某美容部員出身だとか、某銀行にお勤めだったとか......他の受付さんの話も教えてくれました。
みなさんもそうですが旦那さんも華やかな仕事に就いていて、ある方の旦那さんは某銀行で働いてて、海外勤務だとか。
いわゆるセレブが多い職場だったのです。
すごい経歴の方々が多かったので、自分の話をするのが少し恥ずかしくも思えたくらいです。
Q先輩は私のことを事細かに聞いてきました。
うちは会社員の夫と公立学校に通う子供たちがいるというごくごく普通の家庭です。
そして私と夫は高卒です。
隠す必要もないので、そのことはQ先輩に話しました。
1週間たつと少し異変に気付きました。
Q先輩だけにした我が家の話を他の受付の方が知っているのです。
しかも1人、2人ではなく全員知っている状態に戸惑いました。
そして2週間たつとQ先輩の態度が明らかに変わってきたのです。
Q先輩は私の家庭環境や境遇から「自分より下」と見下し始めたのです。
3週間くらいたつ頃には「〇〇（私）が先輩たちの悪口を言っていた」とかあることないこと言いふらし、周りも私を避けるようになっていきました。
そんな私にも陰で優しくしてくれるP先輩がいました。
Q先輩から「Pは皆から嫌われている」と聞いていた人です。
P先輩はいつも誰もいないときに話しかけてくるので、私は内緒で仲良くしていました。
1カ月経とうしたころにP先輩に言われました。
「私、今週で辞めるの。Qには気をつけなさいよ！ あの人のせいで辞めた人、私以外にも2人もいるわ」
Qは私だけでなく先輩に対しても同じ事をしていたのです。
俗にいうセレブという方たちに媚びを売り仲良くなるために、人と人を争わせたり、誰かを蔑むことで、セレブたちの心を掴んでいったというQ。
Qの言葉を疑うことなく、人を平気で見下す他の方々にもうんざりです。
私もQに会うのが精神的に辛くなり、辞めることを決意しました。
こういうことって、ドラマの世界だけかと思っていたけれど、本当にこんな人がいるんだと思いました。
二度と会いたくないです。
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