<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ユリアン
性別:女
年齢:50
プロフィール:主婦。最近、孫に対する実両親の考え方に悩んでいます。
50歳になる主婦です。
もともと四国の田舎育ちで、地元はいまだに「男が家を継ぐものだ」と言う方が多い地域です。
私には旦那(53歳)と娘(20歳)と息子(17歳)が居ます。
娘は大学2年生、息子は春から大学へ進学します。
2人とも大学は違いますが、家から通える距離の大学に進学してくれたので、今のところ下宿などは必要ない状況です。
しかし、2人とも私立の大学への進学なので、正直なところ学費は安くはありません。
もちろん私達夫婦も子供たちの進学のことは見越していたので、学費を賄えるよう貯金してきましたし、これからも2人が卒業するまではそれなりの節約をしてやり繰りしていくつもりです。
そんな折、息子が私立の大学へ進学することを私の田舎の両親に伝えると、なんと「息子の大学資金を援助しようか」と言ってきてくれたのです。
それ自体は本当にありがたい話でした。
ただ、現在娘も同じように私立の大学に通っています。
娘の時は、お正月に帰省した時に直接伝えたのにそうは言ってくれなかったので、なんとなく気になり、後日それとなく両親に電話で理由を聞いてみました。
すると実両親の口からびっくりするような本音が飛び出しました。
「今回は男孫やけんな。女の方は、そんな大学に行かさんでもよかったんちゃうかと今でも思とるくらいじゃ」
平気でそういう姿に...あきれました。。
つまり、同じ孫だというのに娘は『女』だから学費を援助せず、息子は『男』だから学費を援助するということです。
子供の頃、幼なじみの女の子が「うち、生まれた時に爺ちゃんに『女やいらん子じゃ。家が絶えてしまう』って言われたらしい」と泣いていたのを思い出しました。
子供心に「なんてひどい!」と思ったのを覚えていますが、まさか自分の親も同じような考えの持ち主だとは今まで思ってもいなかったので、かなりショックでした。
その後両親は「大学のお金を用立てるから口座を教えて欲しい」と言ってきたので、私は恥ずかしながら旦那に両親の申し出を断ることと、その理由を正直に伝えました。
「残念だけど、たぶんその考え方はもう治らないと思うから仕方ないと諦めよう。そして援助に関してはそこまで困ってはいないのだから、きっぱりと断ってしまおう」
旦那はそう言ってくれました。
その言葉で、私も少し落ち着くことができました。
しかし、同じ孫にも関わらずそんなふうに思われていた娘が不憫なのと、そんな考え方をする両親だということが分かってしまったことが、心に暗い影を落とし続けています。
今後もいろいろとありそうで毎日モヤモヤしています。
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