<この体験記を書いた人>
ペンネーム:2カレッタ4
性別:女
年齢:45
プロフィール:結婚15年、義母との同居13年のワーママです。
義母は現在70歳。
先日、古希を迎えたばかりです。
その義母と同居して13年が経ちます。
義母はいつもニコニコしていますが、ニコニコの裏に何かが隠されているのか、感情が見えず、ちょっとつかみどころがない感じがしていました。
そんなことは特に気にせずに過ごしていた私ですが、あることがきっかけで義母の懐の深さと、温かさを感じる出来事がありました。
それは、今から6年前のことです。
我が家は長年住んだ自宅を建て替えることになりました。
家を建て替えている間の仮住まいは、私の実家に義母を除く家族全員でお世話になることになりました(義母はご健在の自分の90歳のお母さんの家に!)。
主人は私の実家で我が家のようにくつろいでいました。
ただ気が抜けすぎていたのか、建て替えが嬉しかったのか、仕事が終わって至福のとき、家でお酒を飲みすぎてしまったのです。
そしてそれを私や実父、実母が介抱することに。
しかも、このようなことが一週間の間に3回もあったのです。
実父も実母もお酒が好きで、気持ちはわかるようなのですが、ついに堪忍袋の緒が切れたのです。
激怒した実母からとうとう出て行けと言われ、さらには絶縁されることになってしまいました。
そこで我々は仮住まい先を探すことになり、実家を出ました。
実の親に絶縁状を叩きつけられた私は、毎日泣いてばかり過ごしていました。
そして同時に建て替えの方でもトラブルが起こり、悪いことは続いて、次男坊が病気になり入院することに......。
毎日必死で生きて次男の退院までは頑張ったものの、ホッとしたのか、何をどうしたらいいのかわからなくなり、とうとう私自身も倒れてしまいました。
そんなとき、一番に駆けつけてきてくれたのが義母だったんです。
息を切らして病室に入ってきた義母は、私にまっすぐ進んでくるとギューっと抱きしめ、「よかった、生きてた......」と。
その時私は、考えてはいけないことを考えるところまで追い詰められていたのですが、義母はそれに気が付き、私を包み込んでくれました。
私の弱虫な部分を何も言わず包み込んでくれたこと、頑張ってきたことを認めてくれたこと。
義母は全部を黙って受け止めてくれ、私は人の温かさを実感し、張り詰めていた糸がほぐれていくように感じました。
私は義母のおかげで落ち着くことができ、ゆっくりとでしたが普段の生活を取り戻していけたのです。
その後約1年をかけて実母との関係を修復することができたのは、義母が私の側にいてくれたからでした。
あの時私を救ってくれた義母に、心から感謝しています。
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