<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちもて
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育て終了!勝手気ままに暮らしていきたい50代主婦。
義母は現在70代半ばで、若い頃から働き者で男勝りに仕事をしていました。
10年前に義父が亡くなってからも変わらず働き続けています。
仕事が趣味と言っても過言ではないくらい、家でぼーっとしていることのない義母は、わたしたち夫婦よりずっと経済力があります。
義母はお酒もタバコも嗜まず、これと言ってお金をかける趣味があるわけでもありません。なので、義母が使うお金に文句を付けることなど出来るはずもなく過ごしていました。
ただ、いつの頃から微妙な違和感をおぼえるようになりました。
義母は仕事を終えて家にいる時はテレビを友としていて、時折「今この番組を観てるんだけど、ためになるから観てごらん」とわたしたち家族に共感を求めてきたりします。
そんな義母が、通販番組にハマったのはいつ頃からでしょうか。
自分自身のモノを購入している分にはかまわないのですが、ある日我が家へコーヒーメーカーを送り付けてきました。
繰り返しその商品を勧める番組を観ているうちに、これは息子にぴったりだと思ったのでしょう。
こちらに相談もなく「注文したよ、明日届くからね」と連絡してきたのです。
わたしはかなり戸惑ったのですが、もう注文したあとでもあり、とりあえずは受け取りました。
でも冷静に判断しても特に秀でた商品とも思えず、お金ももったいないので、「もし返品できるのなら返品したい」と夫を通して伝えました。
義母は「せっかく買ってあげたのに」と言わんばかりに不服そうでしたが、「いらないものはただでもいらない」という頑固な夫の姿勢に仕方なく返品してもらいました。
その後、我が家へ勝手に何かを送り付けることはなくなりましたが、義母宅へ行くたびに前回はなかったものが増えていることに気が付きました。
それは肌にクルクルとあてる美顔ローラーだったり、野菜や果物をみじん切りにする電動粉砕機だったり、足の裏を刺激して健康を促す足つぼマッサージ機だったり多岐に渡りました。
なんとなく大丈夫かなとは思っていたものの、繰り返しますが義母は働き者です。
自分で稼いだお金です。
ギャンブルに使うわけでもなく息子夫婦に文句を言われる筋合いはないことは重々承知しています。
でも、1人暮らしなのに広い一軒家で、どんどんモノが増えていくことに一人っ子である夫は複雑な思いをしたようです。
そして今年のお正月に帰った時に発見したもの。
それは洗面所の高いところに隠すように挟み込まれてありました。
腹部に貼って腹筋を鍛えるための装置でした。
多分まあまあな金額がしたものと思われます。
「お義母さん、これ使ってるの?」と聞くこともためらわれるような商品でした。
使っているわけがないのです。
その後、夫にはそれを伝えました。
義母は買い物依存症になってしまったのかもしれません。
心配していたことが本当になってしまったと感じました。
本人は気付いてないかもしれませんが、義母は寂しいのではないでしょうか。
買い物を通してしか満ち足りない気持ちがあるとしたら、わたしたち家族に責任はあるのではとも思いました。
これからのことを考えさせられたお正月でした。
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