実家で2人暮らしをする高齢の両親をサポートしているカータンさん。緑内障を患い失明してしまった父と認知症が進行してきた母。しんどいこともあるけど笑えちゃう、介護のエピソードを、超人気ブログ「カータンBLOG」からご紹介!
前回の記事:荒れ果てた「認知症の叔母の部屋」。薄れる記憶に抗うような「メモ書き」が切なくて...
前回の続きです。
夫が話していたように
叔母は何度もこの話をした。
まして休日の夕方、
他の患者さんのところにも
見舞客は来ているわけで・・・
私はヒヤヒヤした。
叔母は、ホームには入らないと言い続けた。
私の出番だ!
蹴りは夫への『ヤ・メ・ロ』のサイン。
叔母だって・・・
喜んで迷惑かけているんじゃないし
それはちょっと叔母が気の毒。
でも、夫の気持ちもわからなくはない。
亡くなった義母と叔母は
嫁と小姑のよくある犬猿の仲で・・・
義母は生前良く言ってた。
日記が見つからなかったことで
真相は謎のままだが
母親と叔母が不仲だったため、
夫は子どもの頃から
叔母とはほとんど付き合いがなく、
そんな中で、
夫は精一杯やっていると私は思う。
それが全部覆されたら
腹が立つのもよーくわかる。
そ、そっち???
叔母は言った。
ふたりの意見は平行線。
ふたりとも声が大きい!
蹴りは、「メ・イ・ワ・ク」のサイン。
こうやって何度、
夫の椅子を蹴ったことか!
そのあと、叔母は駄々っ子のように
同じ言葉を繰り返すだけ。
ついに夫は堪忍袋の緒が切れ・・・
えっ?
もしかしたら・・・
上手く伝えらえるかもしれない!
もう私、やるっきゃないわ。
次回で一旦この話は終わり。
叔母は、気持ちを変えてくれるのか?
□■□■□■□■□□■□■□■□■□
何度夫の椅子を蹴ったことか・・・夫の言うことは、すべて正論。でも、同じ女として、私は叔母の気持ちがわからなくもない。寂しいのだ。優しい言葉の一つも掛けて貰えず、ただ正論で押し通されたら、意固地になってしまう叔母の気持ち。ここは、情に訴えるしかない。
【次のエピソード】ホームに入りたがらない叔母を説得。心を開く鍵は「共感」にあった!/カータン
最初から読む:母が吐血!深夜の救急病院から帰宅してみると異様な声が.../カータン
【まとめ読み】面白エピソード満載!大笑いしちゃうかも⁉ カータンさんの記事リストはこちら
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。