<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yumi
性別:女
年齢:53
プロフィール:53歳の主婦です。一人暮らしの79歳の母親が、寂しさからか人付き合いが良すぎるのが、心配でなりません。
53歳の主婦です。
子供はおらず、55歳の夫と2人暮らしです。
人付き合いが良すぎる79歳の母親が心配でなりません。
父が他界したため、母は現在一人暮らしです。
高齢とはいえ幸い健康です。
母は明るく社交的な性格で、見るからにおっとりした人のよさそうな外見をしています。
そして、娘の私から見ても「聞き上手」です。
人間、誰しも自分の話を聞いてくれる人には好感を持つのでしょう。
あまり面白くない話も「ええっ、それはすごいね」「それは知らなかった、面白いね」などと、目を輝かして聞き入る母の周囲には、いつも人が集まります。
今でも友達が多く、父がいなくても、それなりに楽しく過ごしているようにみえます。
ですが、やはり一人暮らしは寂しいのでしょうか。
頻繁に、自宅に近所の人やサークル等の友人を招いているようです。
父の生前から、人を招くことはそれなりにあったのですが、今ほど回数は多くなかったと記憶しています。
私は母と違って、どんなに親しくても自宅に他人は入れたくないタイプです。
お喋りに興じるよりも本を読んでいるほうが楽しいですし、自宅にいるときまで、他人に気を遣いたくありません。
母に言わせると、私は「人付き合いの悪い変わり者」だそうです。
「今のままでは、もっと年を取ったときに、友達がいなくて寂しい思いをするよ」なんてことも言われます。
そのあたりは性格の違いだとしても、母のように高齢の一人暮らしとなると、防犯上、他人を頻繁に家に入れるのは、望ましくないと思います。
他人に、どこに何があるのかを知られてしまいますし、食事やお菓子を振る舞うとなると、お金もそれなりにかかります。
なかには「食事とおやつ付きの無料休憩所」のように思って、入り浸る人も出てくるかもしれません。
以上のようなことを母に説明して、「他人を家に入れるのは、少し控えたら?」と提案しました。
ですが、母は「私の友達はいい人ばかりだから、大丈夫」と取り合いません。
それどころか、最近では友達の友達という、母がよく知らない人も家に出入りしているようです。溜まり場の一歩手前といった感じでしょうか。
身元のはっきりしない他人が、母の家に出入りしているなんて、私は心配でなりません。
また、若い友人は母に経済的な相談もしているようです。
現時点では、食料品をお土産に持たせる程度のようですが、いつか金銭的援助もしそうで、こちらも心配です。
けっきょくのところ、母はお人好しで、そして寂しいのだと思います。
母が人付き合いが良すぎるのは、高齢の母に一人暮らしをさせている私のせいでもあるのです。
私が一緒に住めば、すべては解決するのでしょうが、夫の両親の手前それもできません。
私にできるのは、時間が許す限り母に会ったり、連絡したりすること。
そして母の人の良さ、寂しさにつけ込む人が、現われないことを祈るだけです。
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