<この体験記を書いた人>
ペンネーム:スイート
性別:女
年齢:53
プロフィール:ちょっと前のお誕生日。夫に二度目の恋をしてしまいました。
結婚してうん十年。
私たちはそれなりに仲良し夫婦です。
しかし長い年月を共にしたこと、日々に忙殺されていることなどが原因なのカナ?
昔のようにトキメキを感じることはなくなりました。
それはきっとお互い様ですね。
長く一緒にいるのだから、どこの夫婦もそんなものなんだろうな~なんて思っていました。
そんなある年の私のお誕生日の夜。
とってもステキな出来事が起こったのです。
その日もいつもと変わりなく二人でまったり過ごしていたのですが、夫がふと、「ホントは毎年ダイヤを増やす予定だったんだよね」とつぶやくのです。
私の指の結婚指輪を見つめながら。
どういうことカナ? と思い聞いてみると、夫の口から私への思いが語られたのです。
ずっと前、一緒にテレビを見ていた時さ、ぐるっとダイヤモンドが一周している指輪を見ながら『わー綺麗な指輪だな~』ってあなたが呟いたことがあったんだ。
その時の笑顔がなんだか可愛くて。それで、もしあんな感じの指輪をあなたに贈ったら、きっとあなたはまたあんな風に笑うんだろうなって思って。
それでちょっと調べてみたんだ。意味とか色々ね。
あれってさエタニティリングって言うんだよ。
ずっと一緒だよとか、ずっと変わらず大好きだよみたいな......
そんな意味があるんだって。
だからさ、奮発してプレゼントしようかな、なんて考えたんだけど、あれってすんごい高くって。
それでもまあ、買っちゃおうか迷ったんだけど、普段あなたは結婚指環しかつけないでしょ。
だったらいつもつけてるその結婚指輪をエタニティリングにしちゃえばいいのかなあなんて思って。
ダイヤモンドを一粒ずつ増やせば、いつかあんな風な指輪になるのかなと。
それが完成した時、あなたはきっとあんな風に無邪気に笑うんだろうなって。
でも結局いまだに出来ていなくて、なんだかごめんね。
...これが夫の告白でした。
ちょっと遠回しですが、これはどう聞いても夫から私への愛の告白です。
そんな風に思いながら、バツが悪そうに微笑む夫の笑顔を見た途端、ドキドキが止まりません。
どうやら私は、夫に再び恋をしたみたいなのです。
もうその言葉だけで十分。
高価な指輪なんて必要ありません。
私の言葉を覚えていてくれただけで十分幸せを感じることが出来たのですから。
そしてなにより、私はこの時もう一度夫に恋をすることができました。
この歳で、しかも恋の相手は夫なんて、私には素敵すぎる話だと思えるのです。
この時の出来事はきっと一生忘れないでしょう。
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