「本当に駄目にしたの? そんな人初めて!」園芸大好きな義母の「あきれ顔」に心が折れそう...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:かえで
性別:女
年齢:46
プロフィール:義父母と同居する専業主婦です。

「本当に駄目にしたの? そんな人初めて!」園芸大好きな義母の「あきれ顔」に心が折れそう... 46.jpg

同居している75歳の義母は園芸が大好きです。

種や球根を買って庭に植えたり、鉢植えを楽しんだりしています。

一昨年に義母は運転免許の返納をしたので、出掛ける時にはほとんど私が車を出して一緒に行きます。

先日、行きつけのホームセンターに買い物に行った時でした。

お約束の園芸コーナーに立ち寄り、あれこれ言いながら見て歩いていると、鉢植え用の小さな葉ボタンがありました。

薄紫と白の組み合わせが優しく見えて思わず「かわいい」と手に取ってしまいました。

横にいた義母も気に入った様子で「一緒に買おう」と言ってくれました。

でも、私はあまり園芸に興味はなく、今までちゃんと植物を育てられた事がありません。

経験も自信もなく迷いましたが義母が「もし駄目だったら代わってあげるから大丈夫」と言ってくれたので、思い切って買ってみました。

水の量など考えながら育てたつもりでしたが案の定、二週間後には元気がなくなり義母にお願いするハメに。

ちょっと早かったかなと思いながら義母にお願いしたんですが......。

「え? 本当に駄目だったの? そんな人初めて」

そう驚かれました。

「水のあげ過ぎじゃない? 毎日たくさんあげなくていいのよ。それに風にもあてなきゃ駄目なのよ、人間と同じで」

義母は驚いた顔をしつつ、アドバイスを並べます。

「最初に言ってくれればいいのに、今更だよ...」と思いながら聞きました。

やっぱり自分は植物を育てるのは向いていないんだ...と改めて考えていましたが、その直後、義母が友達と出掛けた際に鉢植えを買ってきてくれたのです。

プレッシャーと不安から、その鉢植えを受け取るのを躊躇したのですが、せっかくなので前回のアドバイスを思い出しながらやってみることにしました。

水は毎日ではなく1日おきで量は控えめで、たまに陽に当てるなど心掛けました。

しかしまた同じ様に駄目にしてしまいました。

恐る恐るお願いに行くと義母はあきれ顔。

「また駄目なの? この前の話、ちゃんと聞いてた?」

「気を付けてみたんですけど......」

そう言うと、我ながら情けなくなり、もう嫌だ...と思いました。

でも、義母は笑いながら「経験だからね」とひと言。

その様子から、きっとまた買ってきてくれるのだと思います。

「経験」と言うのは、義母にも上手くできない時期があったからだと思います。

でも、それならもう少し柔らかい言葉を選んでくれればいいのに...悪い事をして怒られている気分になります。

義母に悪意がないのは日頃の付き合いから分かりますが、次に買ってきてくれたら「今度も駄目だろうし、全然面白くない!」と言ってしまいそうな私です。

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