<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しまうましまこ
性別:女
年齢:52
プロフィール:お天気がいいとどこか遠くへ行きたくなりませんか。
夫は50歳です。
昔から何かにつけ大げさでしたが、加齢に伴ってそれがどんどんエスカレートしているような気がします。
夏は暑いのが我慢できず、外出先から戻るとエアコンの設定温度をガンガン下げて、その下に陣取ります。
汗をかいた体を急に冷やさない方がいいからシャワーでも浴びたら、とか服を着替えたら、と提案するのですが、聞く耳を持ちません。
冬は冬で、寒い寒いと部屋を締め切り、食事中もこたつにとっぷり入りながら、かいまき毛布にくるまっています。
うちはマンションで、寒冷地でもありません。
冬でも暖房器具を使わなくても室温は20度近くあり、かなり暖かい方だと思います。
私は、エアコンで暖房ををつけると頭がぼーっとして苦手なのでほとんどつけません。
休日、リビングの床暖房をつけて毛布にくるまってうとうとしている夫を見ると「いつの間にこんなじいさんみたいになったんだ」と愕然としてしまいます。
日がな1日動かないから寒いんじゃないか、いっそ冬眠すればいいのに、と毒づきたくなります。
夫は暑い寒いだけでなく、熱や痛みにも弱く大げさにアピールします。
もともと平熱が低いとは言え、37度を少し超えただけで熱が出た、しんどいしんどいと訴える夫に、しんどいなら黙って寝ていてくれ、と思ってしまいます。
そんな夫が数年前に痛風を発症しました。
病名がわからない時、今までに感じたことのない激痛に「足が折れたのかもしれない」と言い、歩いて3分ほどの病院を受診するのに車で送らされました。
絶対歩いた方が早いのに。
検査の結果「痛風ですね」とさらっと言われても、引き下がらないのが夫です。
「こんなに痛いもんなんですか。本当に痛風ですか、折れてませんか」
お医者さんにしつこく食い下がり、嫌な顔をされていました。
そして家の中でも歩けない、松葉杖を貸して欲しいと頼み込んで、医師や看護師さんに「こんな人は初めて」と苦笑いされていました。
痛みがおさまるまで松葉杖を抱えて、車で通勤したことは言うまでもありません。
「暑い、寒い、痛い」は人それぞれの感覚なので、何年一緒に暮らしてもなかなか共有することができません。
まあ、痛みに弱いのは自分だけの問題なので、百歩譲って良しとしましょう。
しかし、室温はこちらにも影響があるので無視することができません。
ある程度はお互い歩み寄ることも必要だと思います。
さらに、この冬は高校生の息子までが「子ども部屋が寒い!」と言いだし、28度設定でエアコンを1日中つけて、綿入れを着込むように......。
「おまえもか!」と寒がりの男どもにイライラが止まらないのです。
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