2匹の黒猫と暮らすフニャコです。
前回の記事:隣のキャットフードはおいしく見える!? シニア猫と子猫の「食事問題」
先住猫のスミちゃんは8歳で、人間の歳で考えると我が家で最年長になりました。
一方新入りのアヤちゃんは人間の歳では小学生。
ヤンチャ盛りです。
捨て猫のアヤちゃんを保護したばかりの頃、「小さな頃はあっという間だから楽しんで」「子猫の可愛らしさを堪能して」というアドバイスをいただいていました。
もちろん可愛いと思っていました。
あんな小さな子猫と接する機会が無いので写真もたくさん撮りました。
しかし、今となって言えることですが、当時は可愛さよりも不安や悩みのほうが遥かに大きく「つらい」の一言でした。
とにかく毎日が「つらい」。
正直な所、アヤちゃんの行動すべてがストレスになっていました。
じっとしているのは眠っている時しかないし、スミちゃんにつっかかるし、何もしなくても噛む、噛む...とにかく噛む!!
猫に対して「怖い」と感じるのは久しぶりでした。
まだこの子だけならなんとかなるかもしれないけど、スミちゃんとずっと暮らしていかなくてはいけない。
今後一生スミちゃんはストレスを溜めながら過ごさなくてはいけないのではないか...。
一緒に暮らすのは無理なのではないだろうか?
噛み癖は治るのだろうか?
里親募集も考えましたが、こんな暴れん坊を可愛がってくれるのだろうか?
そもそも里親募集をしたことがない私が里親を探すことができるのだろうか?
と不安ばかりでした。
そんな頃、実家でも捨て猫を保護して家族に迎えていました。
血統書付きなのではないかと思うほど可愛らしいマロちゃん。
小さな可愛らしい声で鳴く、見ているだけで笑顔になるおとなしい女の子。
(今ではアヤちゃんもびっくりのおてんばっぷりですが)
羨ましい...!
この子ならスミちゃんと上手くいくんじゃないかな、家に先に迎えたのがマロちゃんだったら...などと本気で考えたりもしました。
可愛いな。
マロちゃん可愛いなあ...。
もちろん保護した時、アヤちゃんを放っておくことはできませんでしたし、保護したからには、同じように愛情を注いで...という気持ちはありました。
ただ、その頃もし「家族に迎えたい、幸せにしたい」という方が現れたら、葛藤無く託せる程度の愛情でした。
とにかく自信がありませんでした。
そんな不安な気持ちのままでしたが、スミちゃんがアヤちゃんに対して優しかったこと、家族が「もう手放せない」ほどの愛情が芽生えていたこともあり、家族として迎えることとなりました。
猫たちのお世話はほとんど私。
試行錯誤しながら、猫たちと接し、仲の悪さに悩み、面白いしぐさに笑い...。
だんだんと毎日のスケジュールが決まってきました。
決まった時間に起き、ごはんを食べ、昼寝をして...。
もちろんその合間には猫たちのバトルもあり、仲裁するのも日課ですが、そんな毎日でも「慣れ」てくるものですね。
そして心に余裕が生まれて気持ちも安定してきました。
慣れというのは本当にすごい!
アヤちゃんが来てからどのくらい経った頃でしょうか。
「可愛い」のです。
あれほど頭を悩ます心配の種で、可愛がってくれる人がいれば手放したいなどと考えていたアヤちゃんがとてつもなく!
物陰から半身を出してこちらを伺う姿が。
悪いことを考えているやんちゃなまん丸お目々が。
短く、ピコピコ動く尻尾が、細マッチョな身体が、ダミ声が...。
爪を切ろうとしたり、嫌なことをすると噛みますが、もはやその姿すら可愛い。
ええそうです、いつしか親バカになっていたのです。
一緒に家族として過ごす時間が経てば経つほど、家族としての絆が知らず知らずのうちに深まってきていました。
目を覚ますと顔の横にアヤちゃんがいる時がある。
それだけで幸せな気持ちになります。
撫でると噛まれましたが、それでも可愛い。
以前の不安がっていた私に教えてあげたい!
頼りない飼い主ですが、家族として過ごすことでだんだんと家族になってきていたのですね。
今、マロちゃんとアヤちゃんを交換するかと聞かれたらすぐ断ります。
もちろんマロちゃんも相変わらず可愛くて大好きですが、うちの子はアヤちゃんとスミちゃんの黒猫コンビです。
まだまだ、スミちゃんとの仲を取り持つことは多いですが、ゆっくりと、大切なふたりが仲良く、より良い暮らしができるようにサポートできればいいなと思います。
未熟な飼い主ですが頑張ります!
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