こんにちは!夫と息子と娘の4人家族のあぽりです。
要介護1で一人暮らしをしている母を通いで介護しています。
前回、亡き父と一緒にコーヒーを飲む母の話を書きました。
前回の記事:コーヒー片手に「亡き夫」とおしゃべりタイム!? コーヒーで前向きになった母
母は、料理がとても上手でした。
私から見ても、プロ級の腕前だと思います。
趣味の無い母の、唯一の趣味が料理でした。
だけど、介護が必要になってからその料理を封印してしまいました。
認知症と診断されていたので1人でガスを使わせるのが怖かったのです。
デイの日は昼も夕方も食事が出るのと、1人分なのでわざわざ作るより料理は私が運んできてもいいし、買ってきた物を食べればいいと思っていました。
母自身も、食べてくれる人がいるわけじゃないので、作る興味もすっかり無くなっていたし、めんどくさいと思っていたので作ろうともしていませんでした。
家に行った時、一番最初は「ナスの味噌炒め」を作っていました。
たった一品ですが、数年ぶりの料理です!
食べてみると、懐かしい味が口に広がりました。
少し、感動を覚えたほど。
何年も経っているのに、作り方って覚えているものなのだろうかと思ったのですが、母は全然覚えていませんでした(笑)
料理の新人だと、自分のことを言っていました。
好きだった物がどんな味だったかは覚えているので、味付けに何が必要か考えるみたいです。
そして再現している。
どうして急に料理をしようと思ったのか。
それはやっぱり、前回、前々回とコーヒーの話をしましたが、全てコーヒーから繋がっていました。
コーヒーを上手に淹れられるようになったことにより、料理も出来るんじゃないかと思い、
急に食べたくなって作ってみたのです。
大好きだったものは、何年経っても好きなままなんですね。
料理を作る楽しさを思い出した母は、今も料理をしています。
介護生活になってから今まで人が作った物を食べていたけれど、それは自分が食べたい物だったわけじゃありませんでした。
出された物を食べているだけ。
自分で作れるようになると、好きな物を好きな時に食べられる。
そして、料理って認知症の予防にとてもいいんですって。
メニューを考えるところから始まり、それを買いに行き、材料を選び、かかる金額を計算し、料理の手順を考え、包丁を使い、手を使い、調理する。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、全てを使う行為なんですね。
お医者さんからも料理が出来るならどんどん料理させて下さいと言われました。
私も時々、おすそ分けを貰っています。
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