「ベッドから落ちてケガをした」母の老人ホームから連絡が。私がピンときた原因は.../中道あん

20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で中道さんが見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今週は、施設で過ごす、お母さまのエピソードです。

前回の記事:70歳目前の夫と本当に仲がよい妹。ふたりを見て「50代おひとりさま」の私が考えたこと

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最近、母が入所する老人ホームから電話がよくかかってきます。

母はホームで車イス生活を送っていますが、じっとはしていません。

施設の中を思うがままに移動できるんです。

記憶力もよくって認知症の気配もなく、まぁ口は悪いが「そこまで見守る必要もない介護老人」だと思います。

......ですが、問題は母の「ちょっとした行動」にあるんです。

先日、母がベッドから落ちる事故がありました。
これまでも、「車イスから前のめりにコケる」とか「無断でベッドから車イスに移ろうとして落ちる」とか、転落事故は数回ありました。

その度に「骨折したのでは?」と肝を冷やすのですが、幸いかすり傷もなく済んできました。
理由は、転落防止のため「車いすをベッドサイドにくっつけて置いている」から。

いきなり床に落ちず、ずり落ちているので衝撃が少ないので、大きなケガがなかった...と思っていました。
しかし、今回は「体にアザが出来るくらいにケガをした」と連絡があったのです。

2、3日前から急に食欲が落ちて、食事が摂れていないとも言われました。

胃がムカムカするので、と食べないのだそう。

お粥にしても進まない。
そればかりか、自分で打てていたインシュリンも覚束ないといいます。

それらの話を聞いていて...ピンときました。

「ははあん。それ水をがぶ飲みしてませんかね?」というと、「えっ?水ですか?」と施設スタッフ。

水を飲み過ぎて胃が荒れているのではないかと思ったのです。

糖尿病の母は喉が異常に乾くので、制限なければいくらでも水を飲んでしまいます。

これまでにも、低ナトリウム血症で意識障害を起こしたことがありました。

その時も、原因は水分の過剰摂取でないかと言われ、本人は「飲んでない」と言っていましたが、疑いをかけられたことに対する「母の反応の薄さ」が真実を物語っています。

そんなことがあって以降、水分補給管理をしていたのです。

それでも1日にお茶や自販機のドリンクで2リットルは飲んでいました。

これは、普通の人の倍量です。
母の部屋には洗面台があるので、こっそり隠れて水をがぶ飲みしたのではないかと予測できました。

元々依存心や執着心が強い性格の母。

きっと何か不安な気持ちになって、水で不安を紛らわしたのでしょう。

多分本人は分かっているので、ことあるごとに「すいません」を連発していました。

こんな状態なので、勝手に車いすに乗っては危険だということになり、ベッドの周りには何もない状態に。
見当識(現在の日時や、自分がいる場所を把握する能力)が衰えていると状況判断ができないので、施設のベッドで就寝しているという理解が及ばなくなることもあります。

それで落ちてしまったのではないかと考えられました。
今回はアザができた程度で済んだのですが、やはり病院に行こうということになりました。

結果は予想通りの低ナトリウム血症。

点滴をして帰ってきましたが、施設からは「入院」という言葉が何度もでました。

とうとう、施設側も母の面倒が見切れないんだろうな...と感じています。

娘だから「原因は水だ!」で済ませられますが、預かっているほうはそうはいきませんよね。
ベッドから転落を防ぐには柵をつければいいのですが、柵と柵の間が60cm以下となる現状では「体を拘束している」ことになり、違反行為になるためできないのだそうです。

床に布団を敷いて寝かせるという案も、今度は移動のためにずり這いをして肘が擦り傷だらけになってしまうため、それもよろしくはありません。
結局は床にマットレスを敷いた上で、ベッドを出来るかぎり低くすることで「たとえ落ちても余程の事がない限りは大きな外傷に至らない」対応をしてくださいました。

さらに、内科の主治医からは「早急に精神科を受診するように」と勧められました。

今更精神科にいってどうなるんだと思います。
とはいえ、無視もできす、メンタルクリニックの先生に相談して紹介状を書いてもらおうとは思います。

でも、気が進みません。

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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため正社員として働いていたが、2019年2月「好きなことを仕事に」とフリーランスに転身。えいっと行動力を発揮して夢を叶える女性をつくるEitonessを提唱、ブログ講座やコミュニティの運営を 行っている。現在、社会人の長男、長女と同居。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしている。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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友人の御父様が軽度認知症です。 デイケア、ショートステイなどを経て、精神病院の認知症病棟入院を勧められました。 最初は「どうして精神病院?」という思いがありましたが、実際入院すると、さすが「餅は餅屋」でした。 見守り方、接し方、投薬など、すべてにおいて優れているのか、他人の私から見てもみるみる全身症状が良くなりました。 精神科医の友人がいるので身近な事もありますが、全身を診て頂くのなら心療内科やメンタルクリニックより精神科だと思っています。 お年寄りをたくさん診ておられる精神科医を紹介して頂けるといいですね。
申し訳ありません、追記です。 友人の御父様は心臓疾患、糖尿病、高血圧の持病があり、かかりつけ医から投薬を受けておられました。 精神科医がかかりつけ医と連絡を取り、投薬の内容や飲み合わせなどを考えてくださったそうです。

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