<この体験記を書いた人>
ペンネーム:小心者
性別:男
年齢:41
プロフィール:5歳違いの妻とは合コンで知り合った会社員です。妻の浪費癖とブランド好きに悩んでいます。
5歳違いの妻と知り合ったのは職場同士の知り合いが企画した合コンでした。
ぱっと見の華やかさにひかれて交際を申し込み、1年ほど付き合ったのちゴールインしました。
きっかけがこちらからのアプローチでしたので、今でも何となく主導権を握られています。
出版関係に勤める妻は結婚後も働くことを望み、私もその方が何かと助かると思い賛成しました。
とはいえ、私の収入も家計を一通り賄えるほどはありましたので、妻の収入は貯蓄に回すことを約束しました。
「月20万ずつ貯めるとして......うわあ、結婚10周年には豪華クルーズとかいいわねえ」
などと盛り上がっていました。
二人とも子どもをつくる気持ちはなく、いわゆる「ダブルインカムノーキッズ」の優雅な暮らしを思い描いていました。
ですが......。
「おい、なんだこれ⁉ また通販か!」
「あ、届いた! やっぱ、いいわねえ、グッチ!」
今日も宅配業者が我が家のドアをたたきます。
もともと妻の派手好き、ブランド好きは承知していました。
ですので、多少のことには目をつぶろうと思います。
しかし、度が過ぎているのです。
「今週だけで3回目だぞ! いくら何でも買い過ぎだ」
「私の貯えから買ってるんだから、問題ないわよ」
「私の貯えって......私たちの、だろう」
「あなた、何にも分かってないわね、こういうブランド品はね、目減りしないものなのよ」
「は?」
「つまりね、もしもの時には売りに出せば十分に元が取れるってこと、うまくプレミアでも付けば、何倍にもなるの! 言ってみれば物の形で貯蓄してるってわけよ」
「そんな理屈って......」
結婚当初から「自分へのご褒美」と称してちょくちょく高価なブランド品を買っているのは知っていました。
もともとそうした華やかさにひかれた弱みもあり、強くは言わないようにしていました。
ところが、この頃ネット通販のやり方を覚えたようで、欲望に抑えが効かなくなってしまっているようです。
「とにかく、私の稼ぎの範囲で買ってるんだから、迷惑はかけてないでしょ!」
そう言ってウキウキしながら届いたばかりのバッグを持ってクローゼットに向かう妻を見ていて...不意に不安になりました。
(自分の稼ぎの範囲...で収まらなくなったら?)
このやり取りの後、家計に回している私の口座の印鑑とキャッシュカードは、常に持ち歩くようになりました。
今まで使っていたクレジットカードは、妻が番号を知っているので別なカードに切り替えました。
先日買い物の際、私がカードを使っているのを見た妻。
「あれ? カード変えたの?」
「ああ、落としちゃってね、前のカードは解除したんだ」
ドキドキしながら言い訳しました。
「ふーん、いろいろ支払いに使ってたから切り替えがめんどくさそうね。ご苦労様」
妻はさして気にも留めなかったようで、胸をなでおろしました。
それにしても妻の浪費癖そのものを止める手段は思いつきません。
今週も...すでにかなり高そうな靴とコートが届きました。
私の方でも「もしものための貯え」を、細々ながらしなければならないか...と考え始めています。
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