<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こまったさん
性別:女
年齢:53
プロフィール:父の隠れ飲酒、どんな方法で対処すればいいのか......。
私の父は大のお酒好き。
毎日の晩酌はもちろんの事、友達と飲みに出かける、親戚の家に飲みに行くなど、お酒の場には積極的に顔を出しています。
これだけなら目をつぶればいいことなのですが、飲みに出かける回数に比例して、トラブルも増えたのが問題となりました。
例えば、道路脇の用水に自転車で突っ込んで、そのまま寝込んで危うく死にかける。
歩いて「止まっている車」にぶつかって大トラブルに発展。
スーパーで見ず知らずの人に絡んだあげく、警察に一時保護される、などなど......。
こんな事が日常茶飯時で、その都度、母や私、兄弟、あるいはその配偶者や親戚、あるいは仲良しのお友達までが、父の起こしたトラブルの対応に追われるようになりました。
さすがにこのままというわけにはいきません。
そこで父と話し合い、お酒を飲みに出かけるのは一週間に一回に。
それ以外は毎日の晩酌でガマンする、晩酌の量はビール1~2本までにしよう。
そんな約束を取り交わすことができました。
しかし...私が甘かった!
よくよく考えれば、普段からわがまま放題の父がそんな約束を守るわけなかったのです。
この約束を取り付けて以来...父の周辺で「原因不明のトラブル」が続発するようになったんです!
「自転車のタイヤがパンクした」
「爪切りが壊れた」
「金魚の餌が盗まれた」
...でもこれ、実際はぜんぶ「父のウソ」。
トラブルが起きたことにして、出かける口実を作っていただけなのです。
そして、まんまと外出に成功すると、お友達の家やコンビニに立ち寄って好きなだけお酒を飲んでくるのです。
この時の言い訳がまたすごいんです。
「友達に勧められた酒を断るのは礼儀に反する」
と礼節を取り入れたものから、
「コンビニの売上に貢献しないとお店が潰れるんだぞ!」
どこのエコノミスト⁉的な謎発言まで飛び出すのです。
一瞬「言い訳の天才?」なんて心の中では感心しながらも、それを受け入れるわけにはいきません。
そこで、 もう一度話し合い。
「健康を害してもいけない。他人に迷惑かけるのも良くない。お酒の事故でケガするのだって辛いでしょ。それに、このままじゃ家族にもお友達にも嫌われちゃうよ。そうならないために約束を守ろう」
そう伝えてみました。
この言葉に父は良い反応を見せ、「そうだな、そうしなきゃな」と言ってくれました。
またまたバカな私は、不覚にもここでまた安心してしまったのです。
これが父の作戦だったと気づきもせずに......。
この直後父は、「そいうえば、コンビニに自転車の鍵忘れた」と言いながら出かけて行き、ほどなく帰ってきました。
そしてその日は軽く晩酌を済ませておとなしく布団の中へ。
しかしその日の夜中、玄関の開く音がしたのだそう。
眠りが浅かった母がその音に気付き、耳を澄ませていると、「ガラガラガラ......ザッザッザ......ガラガラガラ......トクトクトク」という音が静寂の中にひびいたのだそう。
そして同時に日本酒の匂いと「クー!」という父の声が聞こえてきたのだそうです。
どうやら父はコンビニに自転車の鍵を忘れたふりをしてコンビニに向かい、コンビニでお酒を買ってきていたのです。
しかもそのお酒を自転車置き場に隠して、夜中こっそり家に持ち込み飲んでいたのでした。
こんなことまでしてお酒を飲む父をどうやって止めたらいいかほとほと困っています。
どなたか、良い方法を教えて~!
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