<この体験記を書いた人>
ペンネーム:そらまめ
性別:女
年齢:50
プロフィール:50代パート主婦です。夫と社会人の息子、中1の娘、実母の5人暮らしです。
私が占いと出合ったのは学生時代でした。
当時占い雑誌が流行り、星占いをはじめ、タロットや恋愛成就のおまじないなど、友達とその雑誌の話題でいつも盛り上がっていました。
それがきっかけで占いが好きになり、テレビ番組の星占いコーナーや他の雑誌の占いコーナーは欠かさずチェックするようになりました。
また、高校時代の社会科の教師が授業中にこんな話しをしてくれました。
「社会科の教師になったのは母親に連れてってもらった手相占いで、あなたは教師が向いていると言われたからなんだ。その占いは当たっていて先生になって良かった」
その話を聞いた時に、占いを進路決定の時に使う人がいるんだと驚きました。
そして、驚いたのと同時に、私も進路を決める時には「手相占いをしてもらおう」と心に決めたのです。
そして、実際に私が進路を決める時に手相占いをしてもらい、占いで出た職業に就きました。
その職業は自分の性格に合っていて「占いって素晴らしい!」と改めて思ったのです。
その後も仕事で行き詰った時や、恋人とうまく行かなくなった時、家族間のトラブルがあった時など、様々な方法で占いをしてもらい、その結果に従って解決してきました。
私の人生において、占いはなくてはならない存在になっていたんです。
そんな占いが生活の一部になっていたある日。
テレビを観ていた時に、今人気の占いの存在を知りました。
その占い本は爆発的に売れているということで、私も欲しくなり、早速その本を購入して読んでみました。
その占いは誕生日と決まった数式で占うものなのですが、過去のことも私の性格もその占い通りでびっくりしました。
こんなに当たっている占いがあるなんて!
それからというもの、私はその占いの虜になってしまいました。
その占い本は一年間毎日の運勢が載っており、私は毎朝、運勢をチェックをしていました。
ラッキーカラーが赤だといえば赤の服を着で出かけ、運勢が良くないと言えば外出を控えて家に篭るという日々。
私の毎日の生活は、まさに占い中心で回っていました。
さらに、その占い本には未来の運勢も載っており、翌年から3年間は運気が低迷するから、新しいことを始めるには今年中にと書いてあるのを読んだ時は焦りました。
実は仕事に不満があり、転職したいなと思っていた時期だったからです。
今年中に転職しなくちゃとならないと思い、まずは新しい仕事先を見つけなくちゃと行動に移しました。
しかし、なかなかうまくはいきません。
時間だけが過ぎ、気持ちばかりが焦り、気分はどんどん落ち込みました。
今年中に転職しなければ、来年は運気が下がるのに、どうしたらよいんだろう。
落ち込んだ気持ちの中、ネットサーフィンをしていた時、別の占いが目に入りました。
その占いは誕生日と生まれた時間で占うもの。
恐る恐るやってみると、なんとその占いでは今年と来年が飛躍の年だという結果が出ました。
えっ? 来年は運気が低迷すると思っていたのにこの占いでは違うんだ。
ほっとした気持ちになった途端、ウソのように目が覚めました。
そっか、占いは色んな種類があるし、絶対当たるわけじゃない。
なのにこんなに信じきってしまって私は自分で自分を苦しめていたんだ。
占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦。
学生の頃のように楽しみながら占いと関わるのが一番いい。
そう気がついたら気持ちが楽になりました。
今でも私の生活に占いは欠かせません。
ですが、良いアドバイスは活力とし、よくない運勢の時は注意するというくらいの気楽な関わり方で占いを楽しんでいます。
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