性別:男
年齢:52
プロフィール:会社員。一男一女、2人の孫。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
3年前のある日のことです。私はバイクが好きで、47歳にして二輪免許を取得していたのですが、その日も一人で遠出しておりました。いつもは帰ると家族からは「自分ばっかり!」という態度を取られているのですが、その日は「おかえりー! たのしかった?」とかみさんと娘の甲高い声。
「???」。
何かあるな、と嫌な予感がしたましたが、夕飯開始時にその予感的中。
「お父さん、話がある」と娘が正座。
「子供ができました」
「!!!」
それが全ての始まりでした。
そして、49歳と11カ月の時、孫が生まれました。男の子です。
最初は怖くて抱けませんでしたが、何日かしてお風呂に入れる役であることが判明。いやおうなしに触れ合う機会がどんどん増え、いつのまにかおじいちゃん子になり2歳になる今では常に傍にくっついています。
生まれる前は自分はそんなに孫煩悩になるとは思っていませんでしたが、いざ生まれると、俗に言う「目に入れても痛くない」の文言を痛感します。2年間、何百回目に入れたか分からずの状況です。
私は元々性格的には冷たくはないのですが、一人っ子ということもあり、自分中心でどちらかと言えばわがまま。バイクやパソコン、サバゲーにDIY、車にゲームと多趣味です。そんな自分が孫が生まれたことによって、どんどん人にやさしくなっていくのを感じはじめてきました。
人の気持ちというものは、などと偉そうに言える年齢ではないのですが、人の気持ちが別のもののように感じてきているのです。これまでは、やさしくされているのに気付かなかったのに、今は人の優しさが身に染みて感じるようになりました。歳のせいもあってか人が泣いている場面に遭遇したりすると、なぜ泣いてるのかわからないのに勝手に涙が出てくる始末。
それまでは職場でもおそらく自己中心的な態度だったはずが、「なんか最近楽しそう」と向こうから声をかけてくれることが増えました。
いろいろ羅列してしまってますが、これらは全て孫が誕生してからなのです。
自分でも、明らかに孫が生まれる前の自分とは違うとわかります。
1歳半過ぎから片言でしゃべる回数が増えた孫。私のことを「ぢぃ!」と呼ぶようになり益々可愛さが激増!
自分を変えてくれた孫には、なにかにつけて「感謝」の一言なのです。
まだ2歳ですが、52歳の自分に「人生」「人とのふれあい」「これまでの自分の生き方」など大げさではなく、こんな大きな表題を教えてくれているのです。凄いことでしょう?
実は孫には父親がいません。娘はいわゆるシングルマザーで、それもあってか必要以上に張り切る自分がいます。
片親はかわいそうと思いますが、うちは家族が多くとりわけ幸せな環境、その中で甘やかしぎみな自分と父親代わりに叱る自分がいますが、やはりおじいちゃんなので甘い。当然おもちゃも年中クリスマス的に買ってしまい娘に怒られる始末。
でも、子供は小さいうちに親孝行してしまうらしいのです。笑った。這った。立った。歩いた。しゃべった。その都度、親を喜ばせて大きな孝行をしてくれるとのこと。まさにその通りだと思います。
多趣味で1日24時間あっても足りなかった自分が、自分の趣味、時間を二の次三の次で孫に没頭しています。毎日が楽しくて仕方がない。それも孫のおかげ。
まだまだこれからどれだけこの孫たちに多くを教わるかわかりませんが、この子たちのために生きれる自分がいる、すなわち孫に感謝ですね。人は変われますね!
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