<この体験記を書いた人>
ペンネーム:サマンサ
性別:女
年齢:52
プロフィール:老後に備えて貯蓄をしなくちゃと、気ばかり焦る50代。
70代後半になる義母は若い頃からバリバリ働いてきた人でした。
70を越えてもなお働き、ようやく最近現役を退きました。
夫はひとりっ子なのですが、小さい頃から鍵っ子で、寂しい思いをしてきたと言います。
義母の働き方にはあまり良い思い出がないようで、私には子どもが小さいうちはできるだけ家にいて欲しいと言い、私も同じ考えでした。
3人子どもがいますが、一番下の子が中学生になるまでは、下校時間には家に居られるよう仕事をセーブしてきました。
家計が楽なわけではなかったので、子どもを学童保育にお願いしてでももっと働こうかと思ったこともありました。
子どもは学年が上がるにつれ、帰宅してもランドセルを置いてすぐ友人と遊びに出かけ、夕方暗くなるまで帰らないこともしばしばです。
それなら、夕方まで働いていてもいいのではないかと夫に話したこともありました。
「ただいま、って帰ってきた時におかえりって言ってくれるだけで安心するんだよ。自分で鍵を開けて帰ってくるのとは大違いだから」
夫の言葉に、そういうものなのか、と納得しました。
私は祖父母と同居の大家族だったので、必ず家には誰かが居て、大人になるまで鍵を持って出かけたこともなかったのです。
義母はそんな私の働き方を非難するようなことこそありませんでした。
しかし、自分がいかにハードに働いてきたか、といった武勇伝はよく聞かされていました。
1日に仕事を3つ掛け持ちしてきたとか、3〜4時間しか睡眠を取らなかったとか。
それだけ働いたから家のローンも10年で返せた、などなど。
孫である私の子どもたちに話しているのもたびたび耳にしていました。
確かに、義母は貯蓄も多く、今も余裕のある暮らしをしているとは思います。
でも......
「子どもが大きくなったら暇でしょう。これからはいくらでも働けるわね」
そうプレッシャーをかけてくるのにはうんざりしています。
具体的に私の仕事について聞きはしないのですが、電話をかけてくると必ず「今仕事中?」と聞きます。
いや、仕事中なら電話に出られないから、といつも苦々しい思いになるのです。
一般的に仕事をしているであろう時間に電話をかけてきて「仕事中?」もないだろ!
そう突っ込んでしまいそうになりますが、仕事をしていないことを遠回しに非難してる? とうがった見方をしてしまいます。
ようやく子育てもひと段落しました。
子育て中は忙しくてなかなか会えなかった学生時代の友人と会ったり、プチ旅行に出掛けたり、趣味の時間を持てることに喜びを感じています。
けれど仕事人間だった義母は退職した今も「家に居ても何もすることがないわ、暇で暇でしょうがないわ」とぼやいています。
そして「あなたはまだまだいくらでも仕事ができていいわね」とこちらに転嫁してくるのです。
いい加減義母も趣味でも持って仕事以外に喜びを見つけて欲しい。
私のことはほっておいて欲しいと願わずにはいられないのです。
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