<この体験記を書いた人>
ペンネーム:uz
性別:男
年齢:58
プロフィール:定年間近の58歳になる地方公務員です。目には自信はなかったのですが、これほどボロボロとは、とがっかりしています。
もうすぐ定年を迎えるのですが、このところどうにも目の調子がよくありません。
パソコンに向かうことが多い事務仕事なので、目は傷めつけられているとは思います。
常に目がかすんでいるような状態で、パソコンの小さな字が読み取れないことも日常茶飯事です。
だったら目医者に行ってみれば、と思われるかもしれませんが、どうにも敷居が高いのです。
事の始まりは8年前のことです。
「なんだ、メガネが汚れてるのかな?」何度メガネを拭いても、ゴミのようなものが常に目の前にあることに気付きました。
明るい所では特にひどく、まるで視界にモザイクがかかっているかのようです。
ネットで調べてみると「ふーん、飛蚊症っていうのか」。
眼球内の水晶体の濁りが原因で、手術しないと回復は望めないとのこと。
手術するほどでもないな、とは思いましたが、念のため眼科に見てもらうことにしました。
「飛蚊症はねえ、よほどでない限りは気にしないのが一番ですよ、どれどれ......」
と言いながら私の目を見ていた先生が急に真顔になって私を見つめました。
「今すぐ入院しましょう。いやあ、この段階で見つかってよかった」
なんと網膜がはがれかけているというのです。
「ほっておいたらすぐに見えなくなってしまいますよ」と、あれよあれよという間に入院させられて、翌日には網膜剥離を治療する手術。
手術する気はなかったのに、予後の処置を含めて10日間の入院を余儀なくされてしまいました。
しかし手術までしたのですが、飛蚊症の方はそのまま。
まあ、失明するよりはましか、と思い、医者の助言通り気にしないようにしていました。
しかし最近になって、今度は左目の視界の端に光が走る現象が現れました。
今度は何だよ、まさか左目も網膜か? とまたネットで調べてみました。
「光視症? 主に老化が原因......ってそんな年寄りじゃねえよ!」。
ネットでは、視神経異常などが原因の場合もあるなどと書かれていたので、いやな予感を感じつつ眼科を訪ねました。
「それは光視症ですね。年を取ると多くの人に出てくるものですけどね。一応眼底を見ておきましょうか」
そう言われて眼底の視診を受けたのですが......。
「......あれ、こりゃ、まずいなあ」
先生が呟くのを聞いてぞわっとしました。
「えっと、光視症の方は気にしなくていいですが、網膜に穴が開いてますね。網膜穿孔です」
はっ? また網膜?
「これはすぐふさいだ方がいいですね。レーザーで焼き付ける手術なんで、すぐ終わりますから」
そう言って、その日一日つぶして治療を受ける羽目になりました。
光視症は網膜穿孔が原因の場合もあるので、治るかもしれませんね、と言われていましたがその期待は裏切られました。
両目とも手術したにもかかわらず、右目は飛蚊症、左目は光視症のままです。
老眼のせいかもしれませんが、いよいよ見え方も悪くなってきた気がしています。
でも眼科に行って、また「これは手術ですね」などと言われたら、と思うと、どうも行く気になれません。
今日も目を凝らしてパソコン画面を見つめる日が続きます。
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