<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆでたまご
性別:女
年齢:40
プロフィール:フルタイムのワーキングマザーです。時短勤務からフルタイムになり、疲れが溜まっています。
遠方に住む義母(75歳)は息子であるうちの夫を溺愛しています。
やっと授かった待望の一人息子だったという夫。
今も実家に行くたびアラフィフの夫を「〇〇ちゃん」と追い回しています。
2カ月に一度は私達夫婦と子供の3人で義実家に行くことになっているのですが、行くと必ず話されるは「息子くんは天才!」という話。
また同じ話するの......?
毎回うんざりしています。
夫の天才エピソードは多種多様ですが、鉄板は「0歳で文字が読めた」というもの。
0歳の夫は、義母が読んでいた雑誌にのっていたロゴを読んだそうなのです。
夫はロゴを指差し喃語(乳児が発する意味のない声)だけれども、しっかり発音したと義母。
「確かに読んだのよ!」と興奮して語ってくれます。
また幼稚園のときは、大人のように話していたそう。
「丁寧な言葉づかいで、大人が話す言葉と同じような言葉を使ってたのよ!」
さらに小学校では、「学校の先生に、小1とは思えないっていわれてね! ◯◯ちゃんの書く作文だけ、大人みたいなのよ〜。天才だったのよ〜」とうっとり。
しかし......夫は心底うんざりした表情。
これらの話は小さい頃から何度も話されているそうで、また義母は家族だけでなく色々な人にも話しまくっているそう。
ほとほと手を焼いているというのです。
夫は義母に「やめてくれ!」と何度も言っているのですが、義母はどこ吹く風。
一向にこの「◯◯ちゃんは天才」話は収まることはありません。
ちなみに夫がいうには、これら天才エピソードは真実ではないそう。
エピソードの元ネタみたいなものははあるそうなのですが、義母の頭の中であれよあれよと尾ひれがついて「天才」と書き換えられてしまったといいます。
毎回聞くたびに話がどんどん膨らんでいく......。
気づいて注意しても止められなかったと嘆く夫。
そんな夫の言い分を聞くと、夫がかわいそうになってしまいます。
ですが私はあくまで嫁。
義母に注意することができずいつも「そうなんですね〜」と聞くしかありません。
ちなみに夫、とてもいい人なのですが、残念ながら義母がいう「天才」の片鱗はありません。
よき一市民です。
普通です。
義母曰く天才的文才があったといいますが、今や読書すら全然しません。
いわんや何か書くなんて...とんとしてません。
実家に行くたびに「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん」と夫を呼んでは自分の話を聞いてもらいたがる義母。
本当に我が子がかわいいのでしょう。
子離れって難しいんだなと思うと同時に、自分は息子に対してこうはなるまいと心に決めています。
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