「汚れた財布は金運が落ちるよ」私の財布にしつこくダメ出しする夫を無視していたら...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:サンタ
性別:女
年齢:53
プロフィール:古い財布をなんとしても排除しようとする我が夫と、そんな事気にせずに使いたい私でバトルが勃発しました。

「汚れた財布は金運が落ちるよ」私の財布にしつこくダメ出しする夫を無視していたら...⁉ 14.jpg

今から数年前。とっても可愛くて軽い小さなバッグを買いました。

しかし、私が普段使ってる財布は大きすぎてこのバッグには入りません。

そこで、昔買ったミニサイズの財布を引っ張り出してみたところなんとピッタリ。

ジャストフィットと言えるレベルです。

数年間しまいこんでいたせいでちょっとだけ汚れが目立ってきていたのですが、そこは気にせず使うことにしました。

早速財布の中身を入れ替えていたら、夫がどこからともなく近づいてきて、一言告げて去っていきました。

「汚れた財布は金運が落ちるよ」

きっと私の様子をどこかでこっそり見ていたのでしょう。

実は我が夫は普段からキレイな財布を持ち歩くようにしていて、定期的に買い替えています。

もちろん、以前使っていた古い財布なんて絶対使いません。

これは夫の昔からの習慣で、以前占い師さんから受けたアドバイスを忠実に守っているよう。

それを私にも伝えてきたのです。

聞いてしまうとちょっと迷うのですが、その時の私は小さなバッグを使いたいという欲求の方が上。

「ま、いっか」と使い続けることにしました。

しかしやっぱり夫はしつこかった!

一緒にランチに出掛けた時のこと。

支払いのためそのお財布を出した途端、眉間にシワを寄せ、鼻の穴を最大限に膨らませて私にこう告げるのです。

「その財布使ったらダメじゃん?」

あー、やっぱり来たかーと思いつつも、魅力的なバッグを前にすれば、そんな事私の知ったことではありません。

ということで、ここはやっぱり無視を決め込みます。

またある時、一緒に夕食の買い物に出かけた時のこと。

レジ前でその財布を出したところ、「あ!」と眉毛をぴくぴくさせるのです。

こうなると正直メンドクサイ。

しかし、こちらもお気に入りのバッグをあきらめるつもりは、さらさらありません。

「ヘヘヘ」と笑ってごまかす作戦を実行し、使い続けます。

そして別の日。

家族全員でアウトドアに出かけた時のことです。

この日のバッグはビッグサイズ。

きっと夫は期待したことでしょう。

私の財布が元に戻っていることを。

しかし、そのバッグから出てくるのは......例のお財布。

夫がこれを見た時には「どうしてなんだ~!」という顔で固まっていました。

そりゃそうです。

いちいち交換するなんてめんどくさいですので、そのまま使い続けますとも。

でも、このままだといつか「黙って使わせろー」と思う私と「なんで使うんだー」という夫の意地のぶつかり合いに発展して、喧嘩になってしまうかもしれません。

それはさすがにイヤかな~と。

そう考えていたら、事件が勃発。

なんと例の財布を失くしてしまったのです。

大切な現金と、せっせとためたポイントカードと共に。

「ホントに金運が......落ちた」とがっかりする私。

そこに、追い打ちをかけるような夫の一言が飛んできました。

「やっぱりな」

正直ムカつきますがグッとガマン。

なにせお金をなくしたのは私なのですから。

この件を機に、元の財布に戻しました。

ミニバッグはあきらめて......。

そうして約半年、すっかり忘れていたころに、なんと失くしたあの財布が出てきたのです。

全部中身が入った状態で。

暫く使っていなかった収納ボックスの中から。

きっと間違えて入れてしまっていたのでしょう。

これには狂喜乱舞して喜ぶ私。

そして、気づいたのです。

「金運......戻ったかも?」

それを見ながら「やっぱな」とほほ笑む夫の姿をみると、やっぱりモヤモヤします。

しかし、金運が落ちたのも、上がったのも事実。これをどうとらえてよいやら、戸惑うしかない私なのでした。

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