<この体験記を書いた人>
ペンネーム:カービー
性別:女
年齢:53
プロフィール:娘がひどいパワハラ発言を受けていました!
離婚を機にフルタイムの仕事につくことになった娘。
彼女にとっては初めての就職です。
娘は結婚がとっても早かったものですから。
就職先は思いのほかスムーズに決まりました。
仕事の内容はショップの店員さん。
娘にとって憧れの仕事らしく、意気揚々と職場に向かう日々が始まりました。
しかし、その直後から娘の体に異変が。
緊張のせい? あるいはストレス?
肌が徐々に荒れ始め、次第にアレルギー症状にまで発展してしまったのです。
中でも特にひどかったのが顔。
口元に白い斑点ができたり、ニキビがところどころで赤く腫れあがってしまったり......見た目にハッキリと分かるほど、ひどい状態でした。
最初は、仕事に慣れれば少しずつ改善するカナ? なんて考えていたのですが、そんな様子は全くありません。
そこで病院での治療、スキンケアや生活習慣での改善を試みました。
これで暫くすれば治るかと期待していたのですが、娘の状態はどんどん悪化していったのです。
ついには顔全体がうっすらと腫れ、強い痛みを伴う状態にまでなってしまいました。
実はこの頃の娘の変化は肌荒れだけではありませんでした。
トイレの後やお風呂上りなどに「もしかして泣いたの?」と思える顔つきをしていることが何度もあったのです。
気になり娘に聞いても「全然大丈夫! なんでもないよ~」と返事をしてきましたが、母親の勘でしょうか、「絶対なにかある」と思えたのです。
そこで、「困ってない?」と度々聞いていたのですが、いつも決まって「全然大丈夫!」と返ってきます。
そんなある日、とても不愉快? あるいはトラブルでもあったのカナ? と、そんな表情で娘が帰宅しました。
きっとこの時、娘の堪忍袋の緒は切れていたのでしょう。
娘は私にこう告げました。
「私、パワハラを受けてる」
そして、これまであった事を語り始めました。
娘にパワハラを働いたのはショップの店長。
娘よりも10歳くらい年上の女性なのだそう。
店長は、肌トラブルを抱えている娘に向かってこんなことを言ったのです。
「その見た目を何とかしようよ! その顔みたらお客さんが怖がって帰っちゃうでしょ!」
強い口調で、へらへら笑いながら。
その後も、暴言は続いたようです。
「顔が汚い、見苦しい、お客に失礼ってわかんない?」
「お店の雰囲気が台無し! ホントは別の病気なんじゃない?」
もう、聞くに堪えない言葉を投げかけてきたのだそうです。
そしてついには、「あなたに人前に立つ仕事はふさわしくない」と告げられ、それ以来店頭に立つことはほとんどなくなったのだそうです。
これが原因で精神的にとても辛いこと、食欲すら失ったことを教えてくれました。
実際、就職して半年程度で娘の体重は10kg減っていました。
肌荒れがひどくなったのは、これが原因だったのです。
これらはもう訴訟レベルの発言です。
許すことなんて絶対できません。
命の問題にだって発展しかねないことが起こっているわけですから。
しかし、娘はそれでも「もうちょっと頑張るから見守ってて」と伝えてきました。
娘は既に大人ですし、プライドだってあるのでしょう。
そう考えると、娘の思いを尊重するしかありません。
せめてもと「頑張りすぎないこと」の約束を取り付け静観することになりました。
結局このあと、暫くは頑張ったのですが、アレルギーが更に悪化したため、健康を優先しての退職となりました。
退職して数カ月が経過したころには、娘のアレルギーは随分と改善。
全快ではないにしろ、痛みからは解放され、ちょっとニキビでちゃったね、くらいの状態にまで回復しました。
上司とはいえ、体の不調をあざ笑って責める権利なんてありません。
こんなことが許されない世の中がくることを母として切に願います。
■こちらもオススメ!体験記
感情的で固定観念が強いパート先の先輩。会社はお友達会じゃないって、わかってます?
学歴、一流会社にこだわり続ける認知症の義母との同居。イライラが募ります
ありえない!健診で「病気発見」の知らせが職場に...同僚の好奇の目にさらされた友人
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。