<この体験記を書いた人>
ペンネーム:naranara
性別:女
年齢:56
プロフィール:旅行と音楽が好きなベテランOL。
私は40歳の時に離婚して地方都市から上京して再就職しました。
新しい職場は港区の表参道で、人事マネージャーを募集していました。
スタッフは先に業務を開始しており、管理職不在の中いきなり地方からやってきてマネージャーに就任した私に風当たりは強く、なかなか馴染めない日々を過ごしていました。
自宅も慣れない土地に引っ越したばかり、職場は緊張感のある環境。
心の休まる時間が全然取れません。自分の決断は間違っていなかったのか? 自問自答を繰り返す毎日でした。
1カ月くらいたったある日、職場で、男性のサブマネージャーより「打ち合わせしたいことがあります」と呼ばれ、会議室へいきました。
ですがいってみると、他のスタッフ数人も居て、なんと打ち合わせではなく私への不満大会だったのです......。
不満を次々と訴えるスタッフ。悪夢のような時間でした。
私が来てから仕事の進め方が今までと違う、はっきりと伝えてくれない、何を考えているかわからない、システムの使い方に早く慣れて欲しい(サポートが大変)。
スタッフは、怖い顔をして私を非難し続けます。
何が何だかわからないまま、約1時間に渡り非難だけを一身に受け、疲弊した私はその日は仕事にならず早退。夜も眠れず、睡眠不足のまま翌日出勤しました。
出勤してすぐに上司に個人面談してもらい、「もうこの職場で仕事を続ける自信がない」と打ち明けました。
すると、上司は「実は、サブマネージャーは半年前よりマネージャーになりたい、との希望を持っていたが、なかなかマネージャーとして仕事を任せるまで成長できておらず、ずっとサブマネージャーの状態が続いていた。彼が育てた新人スタッフも居て、当然彼がマネージャーになるものと思っていた中であなたが入社したから、無理もないかもしれない」と。
私はその事実を知り驚いて、内心「なぜ事前に、職場の実情として、私にその話をしてくれなかったの!」と上司を恨みました。
その状況を知っていたら、もう少し上手く立ち回りができていたかも知れないのに......。
人事マネージャーというポストは、職場全体のスタッフの状況を把握しながら業務を進めるポジションです。
それなのに、自分の足元とも言える、サブマネージャーとのコミュニケーションの確立やコントロールもできないばかりか、抜き打ちで他のスタッフも巻き込んで、1時間もの批判大会を開催されるとは......。
それ以来、わだかまりの残る気持ちを引きずったまま日々を過ごすことになりました。
やっと平常心で業務を進めることができるところまで半年かかり、私は脱毛が始まり、肌荒れもピークに。
離婚をしたものの、希望を持って上京して再就職できて、「さぁ、これから第二の人生だ!」とスタートした途端、大きな壁にぶち当たってしまいました。
結局、どうしてもその職場に馴染めませんでした。
サブマネージャーともチームのスタッフとも上手くコミュニケーションが取れず、半年で転職しました。
中途採用で管理職、しかも人事マネージャーというポジションのミッションを達成することは私には到底無理でした。今でも苦い思い出として残っています。
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