<この体験記を書いた人>
ペンネーム:此花
性別:女
年齢:56
プロフィール:パートに行っている50代のごく普通の主婦。雑誌の星座占いは好きです。
私は今年56歳になります。
会社勤めの旦那(55歳)と大学生の娘(21歳)と息子(19歳)が居るごく普通の主婦で、昼間は家の近所のスーパーにパートに行っています。
その仕事先のスーパーで知り合ったパート仲間の一人であるAさん(58歳)が、ものすごく占いが好き。
いえ、好きというより完全にハマっています。
いつも「今日のTVの星占いは、順位良かったわ」「今日O型は一番運勢が悪いらしいの」など、会話は占いのことばかり。
ただそれだけなら別に困らないのですが、残念ながらAさんは少し「散財癖」があるようなのです。
例えば占いで赤い鞄が自分のラッキーアイテムだと言われれば、すぐに赤い鞄を購入するようなところがありました。
そして、たちが悪いのは、それを人にも押しつけることなのです。
例えば、「今日はアナタのラッキーカラーは青だから、晩御飯は絶対青魚にするべきよ」とパート帰りに買い物をしている時に、そんなよく分からないアドバイス。
そして、勝手に人の買い物かごに青魚を突っ込んで去っていきます。
先日、休憩中にAさんを含めたパート仲間何人かで話しているとき、『稼いだパート代を主に何に使っているか』という話題になりました。
みんな「家計の足しにしている」「旦那に内緒のへそくりを作っている」「孫に洋服を買ってやりたい」など口にしている中、Aさんは案の定というか「占いに使っている」と堂々と笑顔で言っていました。
どうやらラッキーアイテムを実際に買っているだけではなく、月額で利用できる携帯アプリのような、有料のものも含めた占いサイトに会員登録しているようなのです。
しかも、会員になっているのは1つや2つではないようで、占い師さんやサイトの名前を教えてくれましたが、ざっと2、30は登録しているようでした。
これだけでも私を含めた周りのパート仲間は引き気味でした。
それでも『自分で稼いだお金なんだから、これもただ自分の趣味にお小遣いをつぎ込んでいると思えば......』と黙っていました。
しかし、Aさんはそのあとすぐに「でもパート代が少ないから、足りないときは旦那の口座から少し拝借している」と口にしたのです。
......もう、みんな完全にドン引きです。
パートさんはほとんど旦那や家族の扶養範囲内ギリギリで働いている人ばかりなので、月額だとだいたい10万円くらいの給料がある計算になります。
もちろんAさんもこれに当てはまる働き方をしていたと思います。
しかし、だとすると月10万円以上占いにつぎ込んでいることになるのです。
逆にどうすれば占いでそんなに使えるのか、と唖然としてしまいました。
このことを旦那さんは知っているのでしょうか。
誰も口にしませんでしたが、Aさんは笑いながら携帯で今日の運勢を占っていました。
最近では、誰かを紹介すると月額料が安くなる占いサイトもあるようで、しつこく誘われて困っています。
月額料を安く済ませたいなら、まず登録サイトを減らせばいいのに、と心の中で思いつつも、口には出せずにいます。
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