「もう私は終わった!」弱気になった盲目の父だが、幻覚が消え...完全復活!?/カータン

実家で2人暮らしをする高齢の両親をサポートしているカータンさん。緑内障を患い失明してしまった父と認知症が進行してきた母。しんどいこともあるけど笑えちゃう、介護のエピソードを、超人気ブログ「カータンBLOG」からご紹介。母が迷子になったショックからか、盲目の父がリアルな幻覚を見るようになって...。

前回の記事:「ここは平和だ...」盲目の父が見ている幻覚ワールドがリアルすぎるっ!

私が泊まった翌日は

父のディサービスの日だった。

父は私に言った。

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父がディサービスへ持参するバッグに

昨日の父の様子を事細かに書いて入れた。

その日の夕方、
ケアマネさんから電話がきた。

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幻覚はどうだったのだろうか?

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ケアマネさんが言った。

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ケアマネさんに言われる前から

今日は1日中、
姉とそんなやり取りばかりしていたのだ。

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年間にすると、 600万かぁ・・・。

入居金も1人数百万から1000万くらいかかる?

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お金の話は深刻だ。

友人の話を思い出す。

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健康面、衛生面、

すべて整ってる環境で
おばあさまは以前より元気になり
入居して、すでに10年以上経過。

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こんなケースを聞くと

きちんと先まで見据えておかないといけないのかと思ったり。

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さて、その日の夜、

また私は実家に泊まった。

前の日とは打って変わって
その日の父は幻覚を口にすることはなかった。

ただ時より、暗がりで父の声がする。

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たぶん、幻覚を見ているのだろう。

幻覚を消したいのに消えない
そんなもどかしさからくる独り言だ。

何度か聞き流していたが、

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ちょい待て、親父よ!

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思わず、言ってしまったわ!

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ここから大島てるの事故物件サイトを

とうとうと語った。

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老人ホームに入ることに対して

うちの親は抵抗がないと思っている。

晩年足が不自由になった
今は亡き夫の父や母方の祖母も、
ホームにはお世話になったが
レクリエーションあり、遠足あり
友達もでき・・・

そんな様子を側で見ていた私たちは
ホームにネガティブな印象はないからだ。

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少し安心したのか、

父のうわ言は朝までピタリと治まった。

そして、朝。

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なんと父は前と変わらず

1人でトイレまで行ったのだ。

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そう私が言うと

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やっぱり父は泣き虫ヒロシだ。

でも、そんな父を見ていたら・・・
私まで涙が溢れた。

やっぱり私は、泣き虫ヒロシの娘だわ。

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大事をとって、三日目は姉が実家に泊まってくれた。幻覚なし。トイレ100点。そして、次のデイサービス後、ケアマネさんから電話が来て「お父さん、完全復活されましたね!」と。ホーム入居の件を尋ねたら「今回はすぐに元に戻りましたが、もし今後、戻らない場合に備え、今から見学とか予算とかいろいろお姉さんと検討する時間を設けられたらいかがですか?いざというときは、ご家族もつきっきりになって、じっくり決める余裕がなくなるので」とのこと。今回は、そういうことを考えるきっかけを与えてもらったと思う。それにしてもひとまず安心した!

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カータン

1967年4月生まれ。小学5年生から中学3年生まで台北で過ごす。子どもの頃から妄想が得意で、物心ついた時からエッセイストを志していた。大学在学中にふとした思い付きから客室乗務員を目指し、1990年から1997年までの7年間勤め上げたのちに退職。1998年に長女を出産し、専業主婦となる。その後、2006年7月に39歳で1590グラムの次女を出産し、その経験を活かすためにブログをスタート。2008年3月には『JAPAN BLOG AWARD 2008 総合グランプリ』を受賞する。

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