<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やっこ
性別:女
年齢:52
プロフィール:75歳の母と私、そして30歳の娘と昨年から同居をしています。5人兄妹の中で育った母は昔からかなりの倹約家です。
母が倹約家だということは、私だけでなく親戚の人たちもよく分かっています。
ただ、父が亡くなって同居するようになって、更にガッチリと家計を管理するようになった気がしています。
私は毎朝食べる食パンやお気に入りのお菓子のメーカー、また果物ならリンゴはどの品種が甘いか...などのこだわりがあります。
しかし、母にはそういうものが全くなく、買い物では「とにかく安い物」を選んでしまいます。
最近それがエスカレート。
困ったことに、母は「割引きシールの貼られた商品」ばかりを買って来るようになったのです。
乳製品、お惣菜、パン。
...ほとんどが翌日には「賞味期限切れ」となるものです。
まず私が「嫌だな~」と思うのがパンです。
どちらかというとお米よりパンが好きな私。
メーカーも気にはなりますが、何より賞味期限が近いものは、ふんわりと柔らかな感じがなくなってしまい、あまり美味しく感じられません。
そのため自分で買う時は、賞味期限を確認し、余裕のあるものを買って来るようにしています。
ところが母は、パン売り場の端にある「見切り品コーナー」からチェックを始めるらしく、値引きシールが貼られた商品があれば、そこで買い物を済ませてしまっているのです。
母が大好きなメロンパンやあんパンはまだしも、時には食パンまで安くなったものを買って来ます。
食パンは「一日で食べ切れるものではないのでやめて」と言っても聞いてもらえません。
お惣菜はその日食べられるだけの量なら構いませんが、時には揚げ物ばかりいくつも買ってくることも。
すべて晩ご飯の食卓に並ぶと考えただけで胃もたれしそうで、正直うんざりする時もあるんです。
そして、乳製品!
「ヨーグルトなんて少々期限が過ぎても大丈夫らしいわよ」という勝手な理屈で、幾つも買って来ます。
娘は警戒して食べてくれないので、それらは私と母で食べることになります。
さらに困ったことに、母は仕事で昼ご飯を家で食べないことが週に数回あり、休みの日も友達とランチに出掛けたりします。
食べないのに買って来るので、結局、日中家にいる私が一つ一つ片付けていかなければいけません。
毎日毎日、朝も昼も賞味期限ギリギリのパンやヨーグルト。
数日後にはパサパサになったパンを一人で食べているのです。
「食べる予定がないのに期限の短いものばかり買って来ないで」と私が言うと、母は「食べるから大丈夫」と言うのですが、仕事と出掛ける予定をいっぱい入れていて、そんな様子は見られません。
あまりに続いたので「私ばかりが美味しくなくなった物を食べるなんてもう嫌。もう本当に買って来ないで!」とキレてしまいました。
そんなに嫌だったのかと少し申し訳なさそうにしていた母ですが、しばらくしてまた見切り品コーナーから幾つも食料品を買って来ました。
そして「食べられないようなら冷凍しておいて。私が家にいる時に食べるから」と言ってきたのです。
そんなことをしたら今度は冷凍庫が賞味期限切れの食べ物だらけになってしまいます。
「それは絶対に嫌だ!」と思い、結局、我慢して私が食べているのです。
こんな母、みなさんどう思いますか?
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