<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こはる
性別:女
年齢:52
プロフィール:同居している75歳の母はお金に細かく、私も忘れてしまったお金にまつわる過去の話をとてもよく憶えています。
母と同居を始めて1年半になります。その母は、とにかく「お金に細かい」人です。
同居前...というより私が子供の頃から、聞いていて嫌な気持ちになることが度々ありました。
例えば、私は一人っ子なのですが、母と父の兄弟はみんな二人兄妹、三人兄妹と複数子どもがいます。
そのため、毎年お正月の集まりの前には「うちは一人分しか貰えないのに何人分もお年玉を渡さないといけない」と愚痴ります。
母が「損だ」と繰り返すのがとても苦痛でした。さらに、私も母になって...娘は一人。
従弟たちには子供が複数生まれているので、母はまたお正月に同じことを言うようになりました。毎年毎年「損だ、損だ」と。
だって、お年玉のために子どもをたくさん生むわけにはいきませんよね。
お年玉だけに留まらず、入園・入学祝いに成人・結婚祝い。その後も出産祝いに新築祝い。
祝い事だけではなく、お葬式や入院の時のお見舞いも、そのたびに母は愚痴ります。
「父が亡くなった時は幾ら貰った」とか「自分が入院した時はお菓子だけだった」とか。
先日も、従弟が結婚して10年で家を買ったので、当然お祝い...ということになりますが、母は「娘(私)がマンションを購入した時にお祝いを貰った記憶がない」と言い出したのです。
しかも母は兄妹がいるなかでハッキリと「うちはもらった覚えがない」と言ってしまうらしいのです。
幸い私はその場にいませんでしたが、「こんな会話があった」と聞かされるだけでも、恥ずかしくなってしまいます。
私が「だったら私が従弟におめでとうって出すよ。それで良いでしょ」と半ばキレ気味に言うと、「別にそれは......あんたがお祝いしたいのならどうぞ」とあっさり。
結局、自分のお財布からお金を出すのが嫌なだけだったのか...と何だかガッカリしてしまいました。
普段から食費や光熱費なども細かく管理をする母。
節約が悪いことだとは思いません。
辺りが暗くなり私が電気を点けた部屋を移動する度、消しながら後をついて廻るところは、そこまでしなくても...と思いましたが、最近では見事だなと思えるほどです。
ただ、安いお店をぐるぐる買い物に廻るためのガソリン代は頭にないため、本末転倒な感もあります。
給油も安いスタンドまでわざわざ行くんです。
母の年齢を考えると直して欲しいとはもう言いません。
ただ、年々「節約」から「ケチ」に、加速度的に移っていっている気がします。
何よりそれを人前で気にせず口に出して言ってしまうデリカシーのなさは......これからを思うと気が重くなります。
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