不確な話を広めてくる困ったママ友と、噂に惑わされた浅はかな自分

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:かえで
性別:女
年齢:54
プロフィール:今年で結婚25年。大学1年の娘と大学院1年の息子の母。

不確な話を広めてくる困ったママ友と、噂に惑わされた浅はかな自分 9.jpg

娘が中高一貫校だったため、六年間同じ部活の父母として仲良くしているママ友がいます。友達思いでとても気遣いをする人ですし、お互いにいろいろと悩み事なども相談しあったり、私の中では数少ない心許せる友達だと思っています。ただ、ひとつ彼女には困ってしまうことがあります。
自宅周辺にママ友が多くいる地域に住んでいる彼女は、同学年の生徒の話のみならず、先輩後輩の話、さらには父母の話までいろいろな噂話を耳にする機会が多いといいます。困っているのは、彼女が本当に真実かどうかもわからない話を、いかにも真実のように話してくることなのです。

例えば、他の人から聞いてきた「誰かがずるいことをした」、「腹の立つようなことをした」という話をもっともらしく私に伝えてます。もちろん、彼女が聞いてきた話は9割方はおそらく真実です。ただ、あくまでも噂であるので間違った話もあります。そのように不確かな内容も彼女はいかにも真実であるかのように話すのです。

もちろん私も初めから、それを鵜呑みにしているわけではありません。でも、かと言って、友達として彼女の話をすべて初めから疑ってかかることもできません。

私は噂話をペラペラとするのは好きではないし、初めは彼女の話に乗り気ではありませんでした。

それでもある時、かなり真に迫る様子で彼女がある人についての苦情を話してきました。て、「本当頭にくると思わない?」「ずるいよね」と同調を求めてくる。私にとってもその話はとても腹立たしい出来事で、段々と憤慨するようなってしまいました。真実だとは言い切れない噂話だということが、スッポリ抜けてしまったのです。そして、その頃たまたま会う機会があった別の友人に、憤慨してその話をしてしまったのです。

ですが、そうやって騒ぎ立てた彼女は、のちに「あれやっぱり違ってたみたい。ごめんね」としれっと言ってきたのです。話をしてしまった友人には恥ずかしい思いで釈明の連絡をしました。

真実でない噂に惑わされて他の人を非難してしまった浅はかな自分。噂話など決してしそうもない友人たちに、伝え聞いた真実かもわからない話をペラペラとしゃべって歩く、ママ友の彼女とどこも変わりません。自分が軽蔑されてしまったのではと、恥ずかしい気持ちでいっぱいになり、後悔し、落ち込んでしまいました。

人から伝え聞いた話をそのまま他の友人に話してしまう私が悪いのです。結局私のやっていることは、噂好きの困ったママ友と同じこと。今後はもう噂話は聞いても自分のところで収めておこうと強く決意しています。

ただ、彼女には、確かでない話をするときはせめて「これは確かなことではないけれど」と前置きしてから話してほしい......と思ってしまいます。

関連記事:人の不幸は蜜の味? 人間の脳は「人の不幸話」を聞くと快感を覚える/鎌田實「だまされない」

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP