実母の近距離介護を始めてから、季節がぼちぼち1周しようとしていた頃のこと。
実母の徘徊が、突如ハイペースで再開しました!
前回の記事:少しの間、高熱で寝込む息子との留守番を実母にお願い。帰ってみると...
まさに連日連夜の怒涛の徘徊ラッシュ!!
なんだかんだで毎回無事に見つかるし、まわりの協力で早めの発見で済むこともあったとは言え、実母の徘徊に気付くと同時に心臓は跳ね上がり、手はガタガタと震えて、とても正気ではいられません。
そんなときに、娘の高熱が下がらず大学病院で検査をしたり、息子の発達の問題が浮上したり、義父の法要も重なったりで、完全にキャパオーバー!
これはちょっとやばいかも...。
なにか少しでも解決策を見出そうと、パソコンや自治体の介護保険サービスの冊子を見ても文字が滑る滑る!
いま振り返ると「地域包括支援センターに相談するなり、認知症介護者の集まりに行って情報収集するなり、もっとうまくやれよ!」と思うのですが、このときの私は目の前の生活を回すことにいっぱいいっぱいで、抜本的な問題解決にまで頭が回りませんでした。
一度に抱え切れるストレスを超えて、頭がショートしていたのかもしれません。
とりあえず藁にもすがる思いでケアマネージャーさんに相談してみたところ、ショートステイを利用しながら施設入所の手はずを進めてはどうかと提案してもらいました。
いずれにせよ介護保険適用の入所施設は現在は空きがなく、老健や特養も入所前に病院で健康診断書を書いてもらわないとならなかったりで、すぐには利用できないとのこと。
とりあえず、またデイサービスの利用数を限界まで増やしてお茶を濁しながら、目ぼしい施設の入所申し込みを進めることにしました。
帰り際に、ふと思い出したかのように話し始めたケアマネージャーさん。
「僕の知り合いのケアマネジャーに聞いた話しなんですがね、徘徊が激しい利用者さんがいて...。ショートステイを利用したら部屋のエアコンを分解しちゃって、どこの施設も出入り禁止になっちゃったそうなんです!けっきょくアパートに外鍵つけて閉じ込めて、特養の入所待ちしているそうなんですが、かれこれ2年経つけどまだ入れてないみたいです~!」
話している途中から私の顔色がどんどん土気色に変わっていったことを察したのか、
「あっ!今の話は、他にもっと酷い状況の方がいるんですよってことを伝えたかっただけで、お母様は設備を壊したりしないので大丈夫だと思います!」
とフォローになっていないフォローをするケアマネジャー...。
あ~なるほどね~。
上には上がいるから私もまだまだ頑張らなくっちゃ!!
って、そんな話しで励まされるやつあるかい!!!!!
ケアマネジャーさんが帰ったあと、ソッコーで地域包括支援センターに電話しました。
最初についてくれた女性ケアマネジャーさんと実母の相性が悪く、実母の好みのタイプってだけで決めたイケメンケアマネジャーさん。一生懸命やってくれたと思うし、悪い人ではなかったのですが、なにか相談したときの間口が狭く、けっきょくいつもケアマネジャーさんが所属するデイサービスの利用数を増やす方向に落ち着いてしまうことで、私も徐々に不満が蓄積していたのかもしれません。
もちろん利用者本人とケアマネージャーさんとの相性も大切だと思います。じっさい実母も、以前の女性ケアマネージャーさんとは雲泥の差でイケメンケアマネージャーさんと楽しそうに接していたし、デイサービスにも嫌がることなく通所していました。
でも我が家に関してはそのステージを過ぎ、より広い知識と経験値を持ったケアマネージャーさんの協力が必要な時期になったのだと思います。
とりあえず地域包括支援センターの担当保健師さんに再び現状を洗いざらい話し、今の私たちに合ったケアマネージャーさんを調べてもらうことにしました。
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