おひとりさまになるまでのハードル1<収入について>/中道あん

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前回の記事:犬の散歩をしながら高齢者の見守りができたなら...

「おひとりさま」と自称していますが、いま現在は子供たちと暮らしています。

夫と別居をして8年。婚姻関係なんて紙一枚のこととあまり気にせず、未成熟な子供たちのことを理由の一つにして夫婦関係の決着を先送りにしていました。娘が社会人になったことで、けじめのつけ時を感じています。

ひと頃流行った熟年離婚。夫の退職を待って離婚を切り出す。退職金、不動産、年金...夫の収入だけで暮らしていても、婚姻期間の財産は2等分。気前のいい男性なら「今までありがとう」と言って渡してくれるかもしれません。うちの場合は別居が8年の前のこと。「ありがとう」なんていう言葉があろうはずもないのです。

現状、住まいは夫名義の家ですが、資金援助はありません。仕事も辞めた今が人生のターニングポイントではないかと感じています。

どこでどのように暮らすのか(それも犬と一緒に)。なかなかのハードルの高さです。
いくつものハードルを乗り越え、老後の生活設計までを考えて準備を進めようと思っています。

まずは収入について。

生涯現役でなければならいと思っています。
私の得意なことは、発信することなど。若い人はSNSの使い方をよく知っていると思いますが、年齢がいくほど縁遠いモノと感じていきます。自分の腕を磨き、同世代に教えていくことを生涯の仕事にできればと思っています。

また、老後の年金はいくらなのかについても知っておきたいと思っています。
夫婦の一方の厚生年金を分割し、他者配偶者の年金をサポートする制度、離婚時の年金分割についてネットで検索しても理解ができませんでした。

分割によっていくら受け取ることができるのかさえ分かればいいので、年金分割した場合の年金見込額を知る方法がないかを調べてみました。すると50歳以上でかつ年金を10年以上納付(または免除)した人は年金事務所で試算してくれるようでした。

さっそく管轄の年金事務所に電話をしてみると、試算するには婚姻期間を証明する書類(例えば戸籍謄本)、顔写真付きの本人確認書類などが必要だと。電話口でさっと調べてくれるのかと思いきや、一度説明を聞きに来所して欲しいとのことでした。そして、来所して説明を聞いた後、分割試算の手続きをし、実際にその金額が判定するまでには数週間かかるのだそうです。なんとも面倒臭いことだと思いつつ電話を切りました。
(しかも予約が必須といわれました。予約せずに行くと2、3時間は順番待ちとか。熟年離婚の年金分割制度は年金記録問題同様の忙しさなのかもしれません)。

生活を維持していくためには収入は欠かせません。うちのようなパターンは珍しいとは思いますが、離婚しても経済的に自立した生活ができるかどうかは重要なチェックポイントだと思います。

熟年離婚を考える女性は老後を見据えた資金を考えながら準備を進めて、焦らずよく考えて行動することが大切かと思うのです。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため正社員として働いていたが、2019年2月「好きなことを仕事に」とフリーランスに転身。えいっと行動力を発揮して夢を叶える女性をつくるEitonessを提唱、ブログ講座やコミュニティの運営を 行っている。現在、社会人の長男、長女と同居。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしている。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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