50代の断捨離、基準は「将来のおひとり様」/中道あん

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前回の記事:小さくてもいい、「夢」をノートに書き留めよう

週2回の可燃ゴミの日、月2回の不燃ゴミの日には何かしら不用品を処分する──ゴミの収集日に合わせて少しずつ処分を始めています。はじめは家にいる時間が多くなり「なんだかしっくりとこない」と「なんだかモヤモヤする」感覚に対し「モノ」と向き合えば、スッキリとして何か原因が分かるかもと始めたことです。
やり始めて1ケ月もたたないうちに、それまで持ち物が少ない方だと認識していましたが、結構色々ともっているなと感じました。

今の家に引っ越してきたのは平成7年。息子達を実家に預け、夫は仕事に。運送会社さんとママ友に手伝ってもらい引っ越し作業。段ボールの荷物をほどきその日のうちに片づけ終えたのを覚えています。それができたのは「モノ」が少なかったからと、まだ30歳になる前で若くて体力があったからです。

「モノ」と向き合いながら当時を思い出し、「モノ」は静かに増えていくのだと知りました。始めたばかりの時はクローゼットや物入れに7割の収納を目指すことにしていました。続けているうちにある疑問が生まれたのです。「将来お一人様になった時にこのほとんどを持つことができるのか」と。

1人になったら大体60平米くらいの住まいにするとして、理想の暮らしをイメージしてみました。するとどう考えても多いし必要ない。まだ50代で平均寿命までには時間がありますが、でもやっぱり元気なあいだに老いた時のことも考えておきたいと思うようになりました。目標を7割収納から5割収納へ変更。

処分の判断基準は
1. もう似合わない可愛い系は卒業。キレイ系な物を残しておく
2. おひとり様になっても使うかどうか
3. いつも使う場所はスッキリを感じるまで減らす

特にキッチンはモノがとても多い場所です。ここで静かに増えていったモノとは「あれば便利」「ちっと欲しい」という理由で買った調味料や乾物、便利グッズ。置き場こそ決めてはいますが一度仕舞い込んだらそのままになっていることが多いのです。

おひとり様になっても使うかどうかを基準に処分し、ストック食材も限定しました。調味料やスパイスもシンプルなもので十分。調理器具は本当に自分が気にいった道具だけ使う。何かとかさばる保存容器も、よく使うものだけにしました。

もしもお客さんが大勢いらした時の為にと揃えた茶器などの食器類も、お祝いごとは「外でする」と決めてしまえば、そんなにたくさん必要なし。子供たちが新生活に使うならと新品は場所を決めてそれまで保管しておくことにしました。

こうやってどんどん進めていくと、はじめは昔を思い出して寂しい気持ちになりましたが、
自分だけのお城を持つことを夢見ると「おひとり様には必要ないね」と潔さが現れてきました。それはとても晴ればれとした気分になる作業です。

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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため正社員として働いていたが、2019年2月「好きなことを仕事に」とフリーランスに転身。えいっと行動力を発揮して夢を叶える女性をつくるEitonessを提唱、ブログ講座やコミュニティの運営を 行っている。現在、社会人の長男、長女と同居。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしている。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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