実家で2人暮らしをする高齢の両親をサポートしているカータンさん。緑内障を患い失明してしまった父と認知症が進行してきた母。しんどいこともあるけど笑えちゃう、介護のエピソードを、月間アクセス数800万PV超の超人気ブログ「カータンBLOG」から抜粋してご紹介します。
前回の記事:実家の断捨離(2)親が元気なうちに片付けさせるには.../カータン
前回からのつづきです。
父の部屋の断捨離に取り掛かった。
まず父の部屋にはスーツがいっぱい!
ここで念を押しておいた。
ものを大事にしてきた昔の人。
捨てるというと、勿体無いという
感情が込み上げてくるかもしれない。
そこで説明した。
父はよく理解してくれた。
それにしても、父のスーツの量は半端ない。
どれもあつらえた上質なスーツ。
姉と私でも、
処分するのに少し躊躇うほどだ。
中には驚きのスーツまで!
驚きその2
↑ここまでcowcowではなかったけど
目が見えなくても、
父の頭の中には
今、私たちが手にしているスーツが
見えるようだった。
そう私が言うと、
父がぽつりとこう言ったのだった。
ゼネコンで20年間、
台湾に駐在していた父。
そんなことを思うと
ゴミ袋に入れる手が、
つい止まりそうになる。
そんな気持ちを押し殺しながら
私は父の思い出のスーツをゴミ袋に入れた。
もしこれが父が亡くなった後だったら?
そして、思った。
やっぱり父が元気でいる今で
よかったんだと・・・。
次々にスーツをゴミ袋に詰めていると
階段を上がってくる足音。
母だ。
子猫を抱いた母が、
廊下から部屋を覗き
懸命に姉と二人で
「パパに許可をもらってるから!」
と何度も言っても
母は返事をせずに、
また階下に降りていった。
あぁ、やるせない。
父はそう言ったけど
あの母の恨めしそうな顔を思い出すと
げんなりした。
本、大量にある肌着やシャツ、
精力的に片付けていき
すると父が
見ると、どの帽子にも
誰かのサインが書いてある。
またそんな思いが頭をよぎったけど、
父が選んだ5つを残し、
すると・・・
また母が子猫を抱えてやってきて
だから!!!!
朝から始めた父の部屋の断捨離は、
大きなゴミ袋、20個分に
粗大ごみなどが出て、夕刻に終了した。
ここで終わりではない。
大量のゴミを
我が家に運ばなくてはいけなかった。
母に出しておいてと頼んだとしても、
体力的にも大変だし、
もし躊躇してゴミに出さない可能性もあるだからだ。
うちの車に積んで、2往復。
我が家のガレージに
積まれた大量のゴミ袋を前に
思わず思っちゃったわよ!
その夜、
姉と明日のことを相談した。
今では姉が私にとって
一番電話をし、LINEをする心の友よ!
その夜、
ベッドに入りながら考えてしまったよ。
さぁ、早く寝よう!
明日は最難関のキッチンだよ!
それにしても、腰と肩が悲鳴をあげてた!
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この日は、父の部屋と続きの和室を断捨離終了! 先は長い! でも、反省したこともあった。そのつづきの和室、ほとんどが我が家のものだった。使わなくなった子供のおもちゃ、ぬいぐるみ、娘たちの七五三の着物にetc・・・実家を物置代わりにしていた自分を反省。
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