もうこの家に私は必要ないのね...ヘルパーさんの来訪に母の怒りが爆発!/カータン

実家で2人暮らしをする高齢の両親をサポートしているカータンさん。緑内障を患い失明してしまった父と認知症が進行してきた母。しんどいこともあるけど笑えちゃう、介護のエピソードを、月間アクセス数800万PV超の超人気ブログ「カータンBLOG」から抜粋してご紹介します。

前回の記事:「一人で何でもできます」だと!? ヘルパーさんを拒否する母を説得するには?/カータン
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ついに実家にヘルパーさんがやってくるという日。

ケアマネさんと事前会議。

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他人が家に入ることへの抵抗・・・

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だから、もし母が
ヘルパーさんを嫌がるとしたら
問題はそこじゃない気がする。

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その日、私はペルバーさんがやってくる
30分前に実家に行った。

ところが、実家の前で
すでにヘルパーさんが待ってた。

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一緒に入った方がいいのか?

それとも私が先に入った方がいいのか?

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母はその日、すこぶる機嫌がよかった。

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時間通りに、チャイムが鳴り、
ヘルパーさんがやってきた。

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まずまずだ! 第一関門突破か?

ヘルパーさんに洗濯機、
掃除機などの場所を説明している頃から
母の雲行きがおかしくなってきた。

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始まった・・・
母は何か嫌なことがあると
帰る実家がない今は、
湯沢にあるリゾマンに行くと言い出すのだ。

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しばらくは、私とヘルパーさんの後を追って
ブツブツ独り言を言ってた母だったが、
ついに泣き出し

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挙句、自分の部屋に篭ってしまった。

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母とは対照的に
父は持ち前の明るさで
ヘルパーさんと楽しそうに話し始める。

正直、父のこういう社交的なところは
人として見習うべきところなのだが
こういう場合は、実に厄介なのだ。

天照大神の神話では・・・

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そう記されているのだが・・・

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私はそろそろ帰られければならなかった。

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結局、その日は

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閉ざされた戸に向かい、
私がどんなに声をかけても
戸の向こうは静まり・・・
私は心配を抱えながら実家を出たのだった。

あぁ、ホント、
先が思いやられるよ!

追記
この日のヘルパーさんの日誌を読むと
私が帰ったあと、
実家の天照大神はなぜか新聞を持って、
父の部屋に自ら現れたと・・・。
何事もなかったように。
やはり娘に甘えていたのか?


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あれから、2回ヘルパーさんが実家に入ってくれたのだが、私はあえて行かなかった。また母が甘えるかなと思って。昨日、ヘルパーさんの日誌を見に実家に行くと、母は案外、うまくやっているようだった。ヘルパーさんと一緒にゴミの分別など積極的にやっている様子が記されていた。 大丈夫そう? ひとまず安心。 そして、昨日は第二の作戦。母を連れ、デイサービスの見学&体験に連れ出した。母も外に出て、人と交流した方が家にいるよりいいんじゃないかと思ったから。が・・・すんなりとは行かない。まぁすんなり行くとは思っていなかったけど。その話はまた今度・・・。

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カータン

1967年4月生まれ。小学5年生から中学3年生まで台北で過ごす。子どもの頃から妄想が得意で、物心ついた時からエッセイストを志していた。大学在学中にふとした思い付きから客室乗務員を目指し、1990年から1997年までの7年間勤め上げたのちに退職。1998年に長女を出産し、専業主婦となる。その後、2006年7月に39歳で1590グラムの次女を出産し、その経験を活かすためにブログをスタート。2008年3月には『JAPAN BLOG AWARD 2008 総合グランプリ』を受賞する。

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