あなたは「イクメン」なんかじゃない！ちょっと手伝っただけでドヤ顔する夫にムカムカ

＜この体験記を書いた人＞

ペンネーム：すずらん
性別：女
年齢：44
プロフィール：昨夏に主人が転勤し、6歳の息子との二人生活も慣れてきました。

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先日、休日出勤になったため土曜保育に子どもを預ける予定だったところ、主人が単身赴任先から急遽出張で帰ってくることになったため、主人に1日子どもを預けることにしました。息子もパパと遊べると大喜びで、パパと過ごす貴重な1日を何をしようか、何をしようかと楽しみにしていました。私も仕事が遅くなる可能性もあったので、主人が帰ってくるということで、時間を気にする必要がなくなり精神的にもとても助かりました。

日中は主人から息子の様子が写真や動画で送られてきて、楽しそうに過ごしてる様子が伝わってきました。私も時間を気にする必要がなかったので、ずいぶん仕事がはかどり、主人が夕食のオムライスを作ってくれると言ってくれたので、夕飯からも開放され気が楽に。

そして、いつもより2時間近くだったでしょうか、帰宅が遅くなりました。夕食を済ませてお風呂に入ってる頃かな？と思いながら玄関を開けると、息子が「お帰り！」ではなく、「ママ～お腹が空いた」と......。
え？　まだ、食べてないの？　お風呂もまだのようで、部屋に入ると主人がビールを飲みながら、玉ねぎを刻もうとしていました。今から作るの？　もう、20時だよ？　と言いたかったのですが、これを言うと責めてしまうかも、今日は息子を見てくれたしと思い、その場は我慢をしました。

息子は「ママが作ってよ～」と言いますし、主人から引き継いで私が全てやってしまったほうが早いのですが、息子には申し訳ないけどここは主人に最後までやってもらおうと決め、任せました。案の定、段取りが悪く、お風呂から出てもオムライスは出てくる気配はありません。息子にバナナを与え、オムライスを待ちました。やっと食べられたのは21時半、いつもなら息子を寝かしつける時間です。

一体何故こんな時間になったのか聞いたところ、「昼寝をし過ぎた」。息子は体力がついてきたのでお昼寝はしません。つまり、息子を放置し自分が寝ていたのです。もう一つ、息子の保育園に布団のシーツを掛けてきて欲しいと願いしたことも、やっていませんでした。しかし、主人は一日息子を見て、食事までしてやったったと言わんばかりのドヤ顔。私はモヤモヤしました。

これらをきちんとできないのは男だから仕方がないの？　女は誰にも褒められずやるのに、この程度で良しとするの？　このことを知り合いの男性に話すと、ご主人よくやっているほうだ、感謝しないとと言われ、納得がいきません。小さな命と向き合い、身を削って子育てしてるのはお互い様なのに、なんで主人は中途半端でも評価されるんでしょう。

「ご主人イクメンですね」と言われるとモヤモヤします。イクメンという言葉は大嫌いです。主人はイクメンじゃない、父親なのです。男だから、ちょっとできただけで凄いと評価され満足する。これだから進歩しないのです。しかも、本人はできた気でいるから、注意するのにもやる気を損なわないように、いちいち言葉を選ばないといけません。

子どもが産まれ生命保険を見直したときに、保険の営業マンに言われたことを思い出しました。「ご主人に万が一のことがあったとき、奥さんどうしますか？」私はいろんなことが頭をよぎり、こうしようと思うと説明しました。一方「奥さんに万が一のことががあった場合、ご主人どうしますか？」と聞かれた主人は何も出てきませんでした。私が思わず「それはないです。私は先には死にませんし、死ねません！」と言うと笑われました。しかし、子どもが成長し、その思いは変わりありません。私は先に死にたくないし、死ねません。主人に全て任せるのは不安しかないからです。

イクメンを求めてはいません、父親になって欲しいと思います。