<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちもて
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育てほぼ終了、勝手気ままに暮らしたいぐうたらほぼほぼ主婦。
昔から気が短くてせっかちなところのあった夫ですが、それが年をとるにつれますます際立ってきたように思います。
休日に出かけるときは、こちらの準備ができてなくてもおかまいなし。自分の支度が整うとさっさと靴を履き始めます。私は女子にしては支度に時間がかからないほうだと思います。ただ、出発前はできるだけ家の用事を片づけてから出かけたいので、そちらに時間を費やしているのですが、夫は自分のことだけ済ませて「早くしなよ」。これには毎回イラっとします。
ランチに行くときも、どこへ行くか夫が決めることはほとんどありません。毎回「〇〇が食べたいなあ」とか「〇〇の気分だなあ」とジャンルや食材だけ言って、私に店を探させます。そして行くとなったら、まだお店が決まっていなくても先に車に乗り込み「西? 東?」などと運転席から急かすのです。そして店に着くと、店頭にある看板を見て「お、これにしよう」と入って行き、席に着くやいなやメニューを開きもせず、水を運んできた店員さんに「俺、〇〇」と注文します。私がまだメニューを眺めていても、です。しかも注文を済ませてから壁に貼ってある品書きを見て「あっちにすればよかったかなあ」と後悔することもしょっちゅうなので、なんでもっとゆっくり考えないんだ、と毒づいてしまいます。
自分が食べ終わると、こちらが途中でも財布を取り出してテーブルにお金を準備する夫。そんな様子を見ていると、どうしてこの人はこんなにゆとりがないのかと呆れる反面、悲しい気持ちになります。昔はもう少し私のことを考えてくれてなかったかな、「何食べる?」とか聞いてくれてなかったかな、いつの間にこんなに身勝手な人になったのかなあと思うのです。
年をとればとるほど、お互いの気持ちに寄り添って相手のことを考えないと、どんどん気持ちが離れていってしまうのではないかと思います。一緒に行動することが楽しくなければ別行動を取りたくなるでしょうし、しゃべっていても面白くなければしゃべらなくなるでしょう。子どもも巣立って行き、2人だけになりつつあるので、ふと、こんな調子のこの人とこれから先ずっと暮らしていけるの?と疑問に感じることがあります。
自宅での夕食時、手伝うこともなくおかずがテーブルに並ぶとすかさず食べ始め、テレビをつけて自分の趣味だけでチャンネルを決める夫にイラっとしながら、ためいきしか出ないこの頃なのです。
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