<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まくまく
性別:女
年齢:47
プロフィール:私の息子二人を連れ、現在の夫と暮らし始めて8年目になります。
先日、経営不振のため事務のパートさんは全員辞めてほしいと通達があり、私は他のパートさんより一足先に退職しました。
ですが、その後ひと悶着あったようで、パートのAさん一人は残ることになっていたのです。
以前からAさんは「パートリーダーのTさんが辞めた後では仕事がわからないから、Tさんがいないのなら辞める」と何度も繰り返し言っていました。
「Tさんがこなしている仕事を全部把握していないし、今でも聞かないとわからないことばかりなのだから不安だし......」などなど何回言ったのか数え上げたらキリがないくらい、私と会うたびに言っていたのです。
ですが、Tさんが辞めることになり、当然同じく退職すると思われていたAさんは、会社の責任者から「辞めなくてよい」と言われたそうなのです。
そう聞いたとき、Aさんの今までの言動を思い出しました。
前々からAさんは辞めた後の就職活動がとても不安だと言っていて、「うちはお金がない。子どももまだ小学生だからこれからどんどんお金がかかる。だから働かないと生活が成り立たない。本当は働きたくないんだけど」と、辞めたくないけど辞めなければいけない状況に対してイライラしている場面が多く見られました。
そして私に対しては「もうそんなに働かなくても生活できるんだから、働かなくてもいいじゃない?(私の次男は今年就活に入っているため)」と言い、「あなたより私のほうがお金が必要なんです」というように、日頃から大きな声に出して会社側へアピールしていたのを覚えています。
我が家も決して裕福ではなく、夫の給料だけでは何かと不安なため、元気なうちは働いていたいし、働きたいと思っています。
そんなわけで現在就活を頑張っていますが、40代も後半になると事務の募集が少なく、これまで何社か不採用が続いています。
先に退職した私のこのような状況をAさんは知っているため、ますます辞めることに恐怖を抱いたのでしょう。何とか残る方法を画策したのでしょうか......。
先日、前職場へ所用もあり久しぶりに陣中見舞いに行きました。
その際聞いたのが、Aさんは会社に残れるように責任者に直談判して、いろいろと話し合いの場を設けていたということ。私が退職した後から動き出していたそうです。
そして勤務時間まで変更し、以前私が入っていた午前中から夕方までのシフトになっていました。
しかも時給の引き上げも......。
Tさんがいないと業務に支障が出るから不安だし退職すると言っていたAさん。
その言葉に反して自分だけちゃっかり雇用継続されるために動いていたことを知って、モヤモヤしてしまいました。
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