<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kame
性別:女
年齢:52
プロィール:夫婦のいざこざは日常のちょっとしたシーンで......。トイレを巡って我が家で起こったトラブルにについて紹介します。
テレビCMを見ながら、「あんなになるまでほっとくなんてありえないよね~」とつぶやく夫。
夫が見ていたのはトイレ掃除をさぼったら出てくる黒いリングのことでした。
こうして文章で書くと他愛ない出来事なのですが、これで私はムカついてしまったのです。
というのは、その時の夫の口調から「トイレなんてキレイで当たり前」と、そんな雰囲気を感じたのです。
そこには普段トイレを掃除している私への感謝も、そのことへのねぎらいの思いも全く感じられませんでした。
しかも、我が夫は長い結婚生活の間に1度たりともトイレ掃除なんてしたことありません。
我が家は5人家族ということもあり、トイレの使用頻度は高いほう。
ですので、ちょっと掃除の手を緩めるとすぐに汚れてしまうので、普段からキレイを心がけています。
特に男性は用を足す時に便座をさわる必要がありますから、不快な思いをさせないようにとの配慮もありました。
そのために、週に1回はトイレを徹底的に磨き上げます。
そして毎日の掃除と便座カバーの交換でキレイな状態をキープするように心がけているのです。
地味ではありますが、ここにも努力の積み重ねがあるのです。
と、そんなことをあれこれ考えていると、先ほどの夫の発言に少々苛立ちを覚えたため、ちょっとしたリベンジを仕掛けることにしました。
その方法は「トイレ掃除おさぼり作戦」サボったリングが出てくるまで、トイレの掃除をさぼってみることにしました。
するとこの効果はテキメン。
5人家族の我が家ですので、トイレのお手入れをさぼると途端にその兆候が表れて、すぐに「快適なトイレ」とはほど遠い状態となります。
もともとキレイ好きの夫はこの状態に耐え切れず「トイレが......」と不愉快そうな表情で私に訴えてきました。
チャンス到来! 早速反撃開始デス。
夫:トイレが......
私:知ってる。
夫:なんで?
私:掃除してないからだよ。トイレってどんなにピカピカに磨き上げても掃除しないとアッという間にあんな感じになるの。
夫:う、うん、そうみたいだね。
私:このまま放置するとサボったリングだって出てくるの。
夫:......うん(自分の失言に気づいた様子)。
私:でも、誰かがキレイに掃除しているから我が家のトイレはキレイなんだ。
夫:......だね。
私:それやってるのは私。あなた、トイレの掃除したことあるカナ?
夫:......ないです。
私:じゃあ、なんでいつもトイレがキレイだったのカナ?
夫:僕の奥さんがいつもトイレを掃除してくれているから(小学生みたなしょんぼり具合)。
私:何か言うことないのカナ?
夫:ホントすみませんでした。いつもトイレをキレイにしてくれてありがとうございます。
このように反省と感謝の言葉を引き出すことに成功しました。
途中から悲しそうな表情になったこと、反省の色が見えたのでこれにて攻撃終了。
一件落着となりました。
夫婦のいざこざなんてこうしたほんのちょっとの日常に潜んでいます。皆様もお気をつけください。
■おすすめ体験記
「晩ご飯の支度はゆっくりでいいから」でビールをゴクリ。自分からは家事をしない夫に不満
「食事中のテレビはNG!」ルールを無視する夫に孫が放った見事なキラーパスとは?
「夫婦はいつも一緒にいるべきだよな」という夫。面識のない叔父さんのお見舞い...私も行くの?
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。