<この体験記を書いた人>
ペンネーム:よしよし
性別:女
年齢:51
プロフィール:一人っ子の私には幼い頃から姉妹のように仲良くしている従妹がいます。
42歳の従妹は、週に一度は一緒にご飯を食べたりお茶をするほど仲良しです。
彼女の父親である叔父は人の面倒を見ることが好きで、自治会の会長になり、仕事以外の時間のほとんどを地域の人達のために使っています。
昔はそんな叔父のことを、「自分の時間を削ってまで人の世話をするなんて」と言っていた彼女。
でも、彼女自身が年齢を重ねていくうちに、叔父に似てきていると親戚でよく話題になります。
結婚後一戸建てを購入して住み始めた地域で、まず彼女は子供会の会長を引き受けました。
どこの地域でもあまりやりたいという人はいないと思います。
どうやって決めようか、誰々は仕事があって無理などみんな譲り合ったりして、やはり最後はくじ引きなどで決定することがほとんどです。
でも、従妹は会長を自ら引き受けてしまいました。理由は「みんな困ってたし、ゴタゴタすると面倒だから」とのこと。
もともと困っている人がいると、関わらずにいられない性分の従妹。
そのうえ、せっかちなのです。
会長になって初めての役員集まりのとき、それまで役員をしていた人たちからの引き継ぎがあったそうなのですが、彼女はそれをきちんと行なう前に役員の仕事なんて負担になるから簡素化しようと提案したそうです。
そしてそのルール作りは自分に任せてとみんなの前で宣言
。こういう人はいない訳ではないし、自分の町内にいてくれたらむしろ助かるとも思えます。
でも、困るのはここからでした......。
「任せて」と言っても簡単なことではありません。
それを引き受けたために、彼女は私や従弟や家族に手伝ってほしいと言ってきたのです。
私は最初に役員の仕事なんて分からないと断ったのですが、簡単だから大丈夫と押し切られました。
町内会で赤の他人に頼むより頼みやすいというのです。
でも、彼女自身もやったことがないので、ほとんど叔父のやってきたことを真似ることになります。
当然叔父や叔母を巻き込んで、町内会と関係のない者ばかりが彼女の仕事に振り回されることになったのです。
しかも彼女はその一年だけでなく、3年続けて町内会の会長をしていました。
子どもさんが小さいからとか仕事で忙しそうだからと代わりに引き受けたのです。
近所の人からはありがたいとか頼りになるとか言われていましたが、私たちはずっと手伝わされて大変な思いをしました。
彼女は一番身近な人たちを困らせていることに気づかないまま、友達や知り合いや仕事仲間の世話を焼くことに一生懸命。
確かに友達なら私も彼女のことを頼りになると思えるかもしれません。
サークル仲間の中に、同級生の中に、自治会の中に、いてくれたら助かる存在。
でも一番近い私たちから見れば便利に使われているだけに思えてしまいます。
そして苦労させられるのです。何より家族が大変なのだと、少しは分かってほしいと思います。
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